住宅設備 ユーザーの賃貸志向-Vol.4
最近の賃貸住宅は設備が分譲並になり、良質化が益々進んでいます。
オンシーズンとはいえ、空室対策として他との差別化を図り、また競争力を高めるため、設備を充実させる必要があります。今人気の設備と言えばピッキング対策を施した鍵・錠などのセキュリティ関連商品です。また最近は賃貸住宅でも床暖房が普及しており、その有無が成約に大きく影響している結果も現れています。しかし設備を導入して部屋が決ったからといって、それだけで賃貸経営は安心できません。後々のメンテナンスが重要です。設備に故障やトラブルはつきものです。また設備がたくさんあるほどクレームやトラブルは増えます。そこで、効率的なマンション経営のためには、故障を未然に防ぐ点検作業、クレームや問合わせに迅速に対応できる体制が整っているかどうかも大事なポイントです。
近年、所得の低下によるローン支払の不安、終身雇用制度の崩壊などで分譲から賃貸住宅にシフトしていきます。若い世代のライフスタイルにも変化が表れ「買う」より「借りる」に関心が出てきています。そして分譲と賃貸を「公平な視点」で選ぶ時代になってきました。そんなユーザーのニーズに応えるべき今年度も努力していきたいと思います。
下記に最近の賃貸マンション志向者の要望と傾向を並べてみました。
■これから注目される設備
床暖房、インターネット対応、宅配ロッカー、可動式間仕切り、浴室乾燥機、セキュリティ機能、監視カメラ、多機能収納、衛星放送、ダストボックス、テレビモニター付インターホン、駐輪システムなど
■コンセプト型物件の増加
ペット対応、インターネット対応、セキュリティ対応、バリアフリー対応など
■賃貸マンションを選ぶ理由
「気軽に引越、住替えが出来るから」「住宅購入資金のメドがたたない」「住宅ローンに縛られたくないから」が圧倒的に多い