最近の賃貸事情-Vol.2 専用マンション

最近特に賃貸住宅建設で目立つのがペット同居型マンションと高齢者住宅、それから楽器に対応できるマンション。

少子化現象と比例してペットを飼っている入居者が増えています。やはりここにも趣味や娯楽を楽しむ傾向が強くなってきています。高齢者対応マンションについては高齢化社会を反映して高齢者にやさしい住宅の需要が増えるのは自然の傾向と思われますが、ではなぜペットマンションが人気なのでしょう。

一人暮らしが増えている、他人と住むよりペットと住んだほうが気を使わない、なにかに愛情を注ぎたい、淋しいときにホッとする、など理由はひとそれぞれ。そして必然的にペット専用マンションの登場となったわけです。1階に動物病院やペットホテルまであるマンション、入口にペットの足の洗い場だけあるマンション。一般的にマンションではペット飼育が禁止されているところがほとんどです。ペットを認めることで10%~20%家賃が割高で貸せると言われています。もちろんそれなりの設備が必要になってきますが、それでも通常のマンションより効率がよく空待ちが出るほど人気があるようです。

楽器もまた共同住宅ではよく問題になります。特にピアノに関しては可・不可が決っているマンションが多いです。仮にピアノ可のマンションであっても、弾く時間帯などによっては近隣からクレームが出ます。これは音に関する感覚と常識的な時間が人それぞれ異なるからです。せっかくピアノ可能物件に入居しても気を使って弾いたり、弾くことが出来なかったりでは入居した目的が達成できません。

そこで登場したのが防音設備の整った楽器可能マンションです。これはピアノだけでなく他の楽器も認めています。音大生やプロのミュージシャン、楽器愛好家も気兼ねなく楽しめます。またペットマンション同様に賃料が割高で貸せますので賃貸事業も効率がよく運営できます。

このように、これからさらにライフスタイルや住む人の目的に合わせた専用マンションに人気が集まることでしよう。