最近の賃貸事情-Vol.7 賃貸フェア

今回は昨年12月に行われた東京ビッグサイトでの「賃貸フェア2002」についての感想を書いてみようと思います。

「賃貸フェア」とは(株)全国賃貸住宅新聞社が主催で大阪、福岡、東京と毎年展示会場(東京はビッグサイト)に賃貸事業に関係するさまざまな企業が120社・200ブース程が出展している大きなイベントです。出展している企業はアパートマンションメーカー、デベロッパー、工務店や建築会社、住宅設備企業、セキュリティ関連企業、IT関連企業、鍵屋などです。他に来場者を飽きさせない工夫があり、高齢者体験コーナー、ガーデニングコーナー、健康器具コーナーや発明雑貨コーナー、占いコーナー、アジア雑貨コーナーなどユニークなものもありました。また会場では全42講師による「賃貸経営セミナー」が開催されていました。

当然ですが行く度に新しい商品があります。例えば今までになかった「セキュリティに優れた鍵」があったり、張替えないで洗ったり、塗装できれいになる内装材(主に壁紙など)があったりします。特に、昨年もそうでしたがITの普及に伴い募集物件の検索方法などで新しいシステムがどんどん出てきています。当社は現在主にリクルート社の「ISIZE」やアットホーム社のwebサイトを利用していますがアクセス数は年々増えています。他には効率がよい募集広告の作成ソフトなどが目を引きました。全体的にはIT関連の商品やシステムなどが多く紹介されていました。
今年は例年に比べると驚くような商品やシステムはなかったように思いますが、その中で、エレベーターだけではな<賃貸マンション全体を遠隔管理できるような新システムが紹介されていました。しかしコスト的に実用化はまだまだ先になるのではないかと思います。今回の全体的な感想としては、貸す側も借りる側もやはりセキュリティ関連に対する注目度が高いことを感じました。

賃貸市場は今後競争が激しくなっていくと予想され、どの物件も競争力を高めるため他物件との差別化を図る工夫がなされていくようになります。特に、効率を優先させるため今まで見過ごしていた共用部分の管理やメンテナンスが大切なポイントになっていくでしょう。

また、最近の賃貸ユーザーは新しい物好きです。ペット可物件や楽器可物件、さらにデザイナーズマンションなど個性がある物件を好まれております。

今後賃貸経営をはじめる方、現在賃貸経営をされている方、賃貸事業を成功させるため、魅力ある物件に保っていくため、このようなフェアに参加してみてはいかがでしょうか。いろいろな情報を収集できとても参考になります。

今はインターネットであらゆる情報が入り、写真も見られますが、賃貸住宅という長期的な事業のためにはやはり最終的に選択する際、目で見て手で触れることが大事だと思います。
また、賃貸経営セミナーについては税務のことから投資・土地活用や空室対策の事など私たち管理会社やオーナーにも必見なセミナーがたくさんあります。今年も12月ごろの開催になると思いますので是非足を運んでみてください。