コラム-Vol.6 目と耳の話

あの歌の「歌詞」と「曲」のどっちが好き?と聞かれたことがあると思います。「あの歌は詩がいいんだよ」とか「やっぱりメロディーが好き」。ナンセンスな比較だ、とお思いの方もいらっしやるでしょう。一般的に歌詞重視の方が多いように思います。年齢を重ねると歌詞に感動し、そして「演歌が好き」になったりするのでしょうか。

ちなみに拙者の場合「歌は曲」と思っています。なぜなら「歌詞だけがよくて歌がヒットするなら、インスツルメンタルやクラシックを聞く人はいないはず」と考えているからです。好きな歌の曲だけを聴いても懐かしかったり、情景が浮かんだりして感動します。果たして歌の歌詞だけ読んで感動するでしょうか。

歌を作るとき最初に「曲」を作り後から歌詞を付ける場合と、いい詩があってそれに「曲」を付ける場合があるそうです。どちらがいいかはわかりませんが、きっと両方が調和したときにすばらしい歌ができるのでしょう。

本を読むのが好きな人、映画を見るのが好きな人、両方とも好きな人。「映画」は視覚的効果が大きい分想像力はあまり働きません。それに対し「本」はビジュアルがない分想像力が膨らみます。それぞれ楽しみ方が異なります。

花火大会では「夜空に咲く大輪の花」を出来るだけ近くで見たい人が多いと思います。拙者の場合、花火のどこが好き?と聞かれたら、迷わず「音」と答えます。花火を近くで見たい、いやそれ以上に爆音を肌で感じたい。だからできるだけ打揚げ現場に近づきたい。

ここまで行くと聴覚というより体感ですが、要するに「目」より「耳」なのです。

拙者は声のいい人も大好きです。目鼻立ちのいい人より魅かれます。話をしていて落ち着きます。大げさですが「目」は現実で「耳」は夢だとも思っています。

馬の耳に念仏、百聞は一見にしかず、目からうろこ、耳年増などと、聴覚より視覚がもてはやされているようですが、みなさん耳も結構大事だと思いませんかっ
MUSIC IS MY LIFE