コラム-Vol.11 ネコ、そしてペット

「ニャロメ」
これは私が「すこしだけ怒ったとき」の口ぐせ。ニコニコしながら言うので、実際に怒っているわけではない。昭和30年代生まれの人ならご存知のアニメ「も-れつア太郎」に登場する猫の名前だ。このネコ、カッとなると「ニャロメ~」と叫ぶ。読者のみなさんの中にも「コンニャロメ~」とか「アンニャロメ~」とか耳にしている方も多いのでは…。

最近のペットブーム。ペットと暮らせるマンションも増えてきた。動物好きな人が増えて、人間とは同居できない人が増えたのかは定かではないが。私も動物好き、されどペットに洋服を着せたりクツを履かせたりするのは如何なものだろうか。気持ちは分からないでもないが、場合によっては「エゴ」になってしまう気がする。

最近のペットはかなり文化的な生活を送っているが、昔はけっこう放っておかれたものだった。私の実家のネコ(名前はミー)も帰らない日も多く「放浪の旅」に出たりもした。ペットフードではなく、家族の食べ残しが主食だった。他には、犬(名前は忘れた)、猿(太郎と花子とオイちゃん)、鳩、金魚、山羊もいた。ネコが一番長く、15年程飼っていた。

ネコ派、犬派、あなたはどっちが好き?従順な犬?勝手気ままなネコ?どちらを選ぶかでその人の性格がわかるらしい。どちらかと言えばネコ派の私だが、犬も捨てがたい。犬が好きな人は、従順を求める。ネコを好きな人は、ネコの気ままさにあこがれる。犬とは異なりネコは人間と対等だが、双方に共通することは一緒にいると「癒される」ということであろう。

動物の社会では上下関係がハッキリしている。ベトナム猿のオイちゃんが最初に家にやって来たとき「自分はお前より上だ」と思っていたらしく、私の言うことを聞かず、叱っても逆に大きな口を開けて威嚇してきた。しばらくして、悪さをしたオイちゃんの休を押さえつけ頭を叩き「オレはなあ、おまえより強いんだぞ」と言い聞かせた。その日以来オイちゃんは従順になり、私の肩に座って毛繕いをするようになった。猿にとって毛繕いをするということはとても重要な意味があって、服従と敬愛を意味する。

我が家のバルコニーには毎日数十匹のスズメが餌を求めてやって来る。スズメのしぐさがかわいいので一度餌をあげたら、そのうち友だちを大勢連れて来るようになった。近所迷惑を考えて知らん振りをしていると、「ホバリング」「網戸にとまる」「クチバシでガラスを叩く」「じ-っと見つめる」など、「何か食わせろよ」と催促してくる。そのため最近コンビニに行くと、スズメ(ピッチと呼んでいる)の食料(特にメロンパン)を買うようになってしまった。

井の頭公園の鯉にも、東大寺の鹿にも、浅草寺の鳩にも餌をあげるのは別として、野生の狸を見かけても食べ物を与えてしまうけれど、人が食べ物をあげることで動物の本能が衰退していくのではないかと不安も覚える。

飼い主の都合だけ、かわいいだけでペットと暮らすのではなく、動物本来の行動や本能を理解して共存してほしいと切に願う。動物と人間、ずっとお互いが良い関係でいられるように……