コラム-Vol.15 人は見かけによらず・・・
「あの人は呑みそうだ」実はまったくの下戸。「あの人は見た目が派手だ」実は私生活が地味。人は見かけによらぬもの。中身と外見、反比例。大柄な人より小柄な人の方が気が強い。華やかな舞台で輝いている人が糠漬けを漬けている。おとなしそうな女性がでっかいバイクを乗り回す。痩せている人ほど大食漢で力持ち。皮のソファーに座ってブランデーを飲みそうな人が実はコタツで芋焼酎。遊んでいそうに見える人ほど実は一途な恋を求めている。明るく振舞う人ほどさみしがりや。喋る人ほど人見知りをする。人を判断するとき、見た目と反対だと思えばほぼ“マチガイナイ”。
見た目と反対と言えば苦い経験がある。5年前の旅先で、美しい風景とそこに居合わせた素朴で美しい少女があまりにもマッチしていたので写真を撮りたいと思い、そのおとなしそうな美少女に「写真とってもいいですか」と聞いたところ、「ふざけんな、このやろう、金取るぞ」と言われた。以来女性に「写真を撮らせてくれ」と言わないようにしている。
双子の兄弟に「どっちが兄貴かわかる?」と聞かれたら、老けたほうを弟と言えばまず的中する。色の薄い「関西うどん」より、色の濃い「関東うどん」の方が、塩気が少ない。内外装に拘り洒落た居酒屋より気取らない飲み屋の方がうまいものがある。ラーメンよりサンドイッチの方が高カロリーである。朝から暗いニュースが流れているときほど世の中平和。なんだかト○○アの○○○みたいになってしまった。但し、これらは雑学でなく、当然科学的また医学的根拠もなく、また統計をとっているわけでもなく、あくまで私の個人的な見解ですので発言に対しての責任は持ちかねます。
見た目が話しにくそうな人が親しみやすかったり、怖そうな人が優しかったりする。「予想通り」より「意外だなあ」の方が、刺激があって魅力的。一般的には、「冷たそうに見えて実は温かい人」を好む人が多いが過去に一人だけその反対の女性がいた。「わたしの好みのタイプは…見た目が温かそうで、実は心が冷たい人です。」とてもマニアックな人だなあと思った。見た目と反対に魅力を感じているところは同じだけれど…
美人はパートナーの容姿に拘らないが、そうでない場合は容姿にとても拘る。背の低い女性は背の高い男性を好み、大きな女性は相手の身長に拘らない。男性は力が強く、女性はハートが強い。「人は見た目と反対」これらはすべて、世の中が偏らないように、人はみな本能的に融合のバランスをとっているのでしょうか。