みなさんこんにちは-Vol.15

酉年が始まり早1ヶ月が過ぎ、やっとためらわずに「平成17年」と書けるようになりました。昨年は全般的に賃貸業界の動きが鈍く、特に夏場と11月が極端に悪かったようです。当社で特に管理物件の多い目黒区、世田谷区など城南地区では25万円以上の賃料、いわゆる高額物件の供給が非常に多く、需要が追いつかず年内に成約に至らなかった物件もいくつかありました。SUDO NEWSで何度も触れましたが、例外なくどの地域でも供給過剰により今後ますます賃貸業界の競争が激しくなることが予想されます。

成約に至らない理由は物件によって異なりますが、そのいくつかを挙げてみると「家賃が割高」「敷金や礼金などの諸条件」「中途半端なリフォーム」「諸設備が古くて不十分」「築年数が経っている」「共用部分が汚れている」「立地条件に合わないプラン」「入居条件が厳しすぎる」「供給過剰」など。他に、募集方法に問題がある場合も考えられますが、『問合せも案内も多いが決まらない』『問合せ案内自体がない』、この場合でも決まらない原因が異なります。前者の場合、「募集条件」ではなく「募集物件の状態」に問題があり、後者の場合、募集条件に問題があるケースが多いのです。

一般的なことですが、成約させるための対応策は「募集条件を緩和する」か「それ以外」かの二通りに分かれます。それ以外とは「物件のグレードアップ(内装や設備を良くし共用部分をきれいにする)」「入居条件を緩和する(ペット可や楽器可など)」。募集条件を緩和することが最も簡単で即効果がでますが、これはオーナーの収入を滅らすため慎重に考えたいところです。物件のさまざまな特徴の中で、「立地条件」以外はすべて変更可能ですので、成約に至らない原因を追究し対応することが望ましいと思います。

これから引越のシーズン、必然的に業務が多くなり、この時期には通常の2~3倍の契約があります。また真冬のこの時期は暖房機や給湯器の稼働率が最も高<なるため、設備の故障やクレームも増え、その対応も多い時期でもあります。転居される人も転入される人も多<、探す側としては僅かな申込みタイミングのズレで住める物件が左右されます。貸す側としては申込人の内容を素早く厳しくチェックし結論を出す作業が必要になります。

鳥のように「Like a bird」には「楽々と」「悠々と」などの意昧がありますが、オーナーの皆様にはそのような気持ちで安心して賃貸経営ができますよう、私たちは今年も誠心誠意をモットーに管理業務を行っていきたいと考えております。