みなさんこんにちは-Vol.26

みなさんこんにちは。秋も深まり肌寒い季節がやってきましたが、お変わりございませんか。関東エリアでは「冷暖房機の休息期間中」です。冬に向かって朝がさわやかなこの季節は、身が引き締まるような、何か新鮮な気持ちになり、何故か、好きな言葉である「初心忘るべからず」を思い出してしまいます。

秋は運動に適しています。当社も、有志が集まる野球部、バレーボール部がありますが、このところ活動が鈍くなっています。チームスポーツはある程度人数が集まらないとできませんが、ゴルフコンペもここ3年間開催していませんし、誰もが参加可能なボーリング大会に至っては10年前に行ったきりです。

歓送迎会、忘年会や新年会などの集まりはありますが、全員が参加できるスポーツやゲームでコミュニケーションが図れればと考えます。イベントは会社から強制すれば行えるでしょうが、しかし、全員参加とまでは求めないとしても、多くの人が、できるだけ前向きに参加できるものが理想的だと思います。

さて、様々なところで二極化と言われていますが、都会自体も今、変化しつつあるようです。月極駐車場の空きと時間貸し駐車場のフル稼働、古き良き建物を残そうとする動きと市街地の再開発、車やバイクの販売と駐車場と駐車違反。そして、積極的にコミュニケーションをとろうとする人と個人情報保護を盾になんでも拒む人。

先月、蔵の街「栃木市」に行く機会がありました。街ぐるみで歴史のあるもの、その魅力を残し、自分たちの街をより良くしようとしている気持ちがこちらにも伝わりました。街興しと活性化を考慮してのことだと思いますが、何か余裕のようなものが感じられました。一部観光化しているところも見られますが、街並みは地元の人にもやさしく、また自然に「蔵」を演出していました。

共同住宅のプランニングは私たちの大事な仕事のひとつです。効率性、高収益のみを目標としがちですが、建物は単体でなく街の一部と考え、公園や学校、他の建物と共存していかなくてはなりません。効率性だけを考えて造ると、建築費とメンテナンス費などの支出を抑え、高家賃を得て、空室を減らすということになります。確かに事業にはそれも大事なことです。しかし、街と共存していかない限り将来的に事業の収支どころか、近隣から見向きもされなくなってしまう可能性もあります。また、一部の方々は、競争力のある物件を目指して設備や仕様にだけ注目していますが、これからの入居者は利便性だけでなく、近隣環境や建物全体の質と生活空間が判断材料となってくると思われます。

年数が経つことと老朽化は意味が違います。建物と街のコミュニケーションを効率性と同様に考え、「時にはリフォーム」「時には建替え」「時には当面駐車場」という、フレキシブルな提案をしてゆきたいと思います。