みなさんこんにちは-Vol.32

新緑の季節、春のSUDO NEWSです。移動のシーズンが終わり賃貸業界関係者は一息ついていることでしょう。まもなく5月のゴールデンウィークですが、更に今年は9月にも大型連休があるようです。

私が毎朝聴いているラジオ番組の中に「THINK GREEN, GROW GREEN」というコーナーがあります。緑が失われつつある現実を知り、自然と共存するため木々や植物を大切にして地球の緑を守ろう。つまり人は原点に帰って人にも自然にも優しくなろうということと私は捉え聴いています。さわやかな若葉の頃にはこの言葉を特に大事に思います。5月4日はみどりの日ですが、その日に限らず「いつも緑を大切に!」と願っています。

我々は無意識の内に植物に対し信頼出来て安全であると認識しているそうです。確かに植物を見るとほっとする気持ちになり、ストレスも解消されます。また、「緑」は安心と癒しを表すバランスのとれた色でもあるそうです。アパートやマンションの入居者も植物や花があると癒されます。水撒きや剪定に手間と費用がかかりますが、植物を育てながら建物を維持保全してゆくという共通意識が関係者全体に浸透します。居住用の建物をバランスよく維持運営してゆくために「緑」は不可欠なようです。

ところで、一部マスコミの記事にもあるように、1月から4月までの今年の引越シーズンは景気の影響により契約数が少ないと予想していました。しかし当社においては例年とあまり変わりない結果が出ました。その理由として3つのことが考えられます。1.当然ですが引越の理由は「仕事や学校の関係」「家族構成の変化」2.引越シーズンは比較的都心より郊外に顕著に表れる。(当社は都心から郊外まで取り扱っています)3.経済的な理由で、賃料を下げるための引越や実家に戻るなどの移動もあったため。

賃貸物件から賃貸物件へ引越をする場合、ほとんどが同等賃料かややアップするのが一般的です。賃料を下げるということは、同地域の場合「今より狭くなるか古くなるか」、または都心から郊外へ(賃料が低い地域か不便なところ)に引越をする必要があります。理屈では分かっていても実際には今より悪条件の物件に移るのにはかなりの勇気と割切った考えが必要です。

いずれにしても、引越が少ないことは貸す側にとってマイナスなだけではなく、「空室期間がない」「入替時のリフォーム費用がかからない」などプラス面も数多くあります。特に現在のように賃料アップを計れない場合はなおさらで、これは管理会社にとっても同様のことが言えます。
これからしばらくは、賃貸業界の先が読みづらい状況が予想されており、地域差はあるものの賃貸物件が供給過剰とも言われています。賃貸事業に限らず、何事もフレキシブルな姿勢は重要ですが、苦しさ紛れの安易な対応は一時凌ぎに過ぎませんので、こういう時ほど基本が大事、賃貸事業の長期安定経営には入居者管理と建物管理、つまりソフト面ハード面において一貫したコンセプトが大切と考えます。

1982年春に設立した須藤建設、お蔭様で今年4月8日に丸27年が経過しました。28期目も、新緑の中を流れる春風のようなさわやかな気持ちで、常に初心を忘れることなく、コツコツと業務を遂行して参りたいと考えております。