みなさんこんにちは-Vol38
みなさんこんにちは、2010年秋のSUDO NEWSです。昔から、暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年の秋はまさにことわざ通りになりました。秋分の日を挟んで一気に13度も下がり、異常とも思われる気候に少々不安を感じます。
さて、人口は減少しても高齢化、晩婚化、少子化により世帯数はしばらく増え続けるという話を以前しましたが、1億総家主と言われるように、第二の年金のため収益物件を購入するサラリーマン家主、将来を見据えて自宅併用型マンションやアパートを建てる人の登場で供給過剰になる傾向は避けられません。
今後、単身者やカップルなど、少人数世帯をターゲットにした広めのワンルーム、1K、1LDKの需要が増えると思われますが、すでにどこのエリアでもそのようなプランが多くなっているようです。そこで今後、より競争力を付けるためには、人気の主流を捉えると言うよりは人気を引き寄せるプランニングが必要になります。
そのひとつに高齢者住宅があります。これには一般の賃貸マンションとは異なり専門的知識が必要で、提携する病院やケアマネージャー、ヘルパー、そして行政との関係も重要です。一般のマンションとは入居者の募集の仕方も異なります。また、高齢者専用にするのか混合タイプにするのかで仕様や設備を変えなくてはなりません。最近この事業に取り組んでいる企業が増えていますが、将来的には供給過剰になる恐れもあります。
次に、住む人をとことん考えたコンセプトマンション。ペット共生マンションの登場から、最近ではガレージハウスやサイクリングマンションなど、主に男性をターゲットにしたものも多く登場していますが、一般的には間取りの如何を問わず、住まいは女性をターゲットにプランニングすることが間違いないとされています。
参考までに、単身社会人女性の場合は「家賃」が予算内で部屋や設備がよければ、「初期費用」の多さや「築年数」の古さは妥協できるそうです。決め手になった条件の1位は「バストイレ別」、2位は「2階以上」、3位「内観の良さ」、4位「日当りの良さ」5位「室内洗濯機置場」6位「収納スペース」の順でした。(以上、リクルート調べ)
シェアハウスやゲストハウスなどのサービスアパートメントもあります。人間関係が希薄になりつつある昨今ですが、前向きにコミュニケーションを取りたいと考える人も増えつつあります。一人でも安心して暮らせる、友達ができる、外国語が身につけられる、長期不在でも安心、経済的で合理的である、などのメリットがその理由です。
その他、生活保護者や低所得者向け住宅、外国人向け住宅も増えていくと思われ今後の動向が気になるところです。
新築、リノベーションとも、間取りや仕様、設備といった部屋単位の提案ではなく、建物全体、如いては地域社会のことまで考えたプランニングが必要であり、今後の賃貸不動産業界では管理会社の存在意義がますます重要になります。
当社も管理会社として、建物のコンセプトをしっかり持ち、新築においてもリノべーションの際にも最善のプランを提案して参りたいと考えております。