みなさんこんにちは-Vol.48

みなさんこんにちは。新入生や新入社員が初々しいこの時期、いかがお過ごしでしょうか。東京は緑色の風が吹く季節になりましたが、東日本では桜前線が移動して各地を色づかせています。

さて、今年の繁忙期の状況は契約本数こそ昨年との変化が見えませんが、貸す側としては礼金の徴収が困難になっているため昨年より収入減少の感があります。関東地方を中心に礼金という慣習が存在していましたが、将来的には無くなる傾向にあると思われます。しかし、景気が上向けば賃料も上昇する筈ですので、マイナスの材料だけ捉える必要もありません。世帯数の減少による競争激化への対応策も必要になりますが、賃貸事業、賃貸管理の市場には生活に付随する商品やビジネスチャンスがまだたくさん残されています。

また今後しばらくは、リノベーション、カスタマイズ、シェアハウス、高齢者住宅、省エネ、再生可能エネルギーを中心に賃貸業界が変化していくでしょう。そこで注意しなければならないことは、インターネットを中心とした情報化社会の中では偏った情報も多々あるということです。様々な情報を整理し、正しい情報を見極め、必要なもの大切なものを再確認し行動するタイミングが大切です。

シェアハウスの人気とともに、モノやサービスを利用者同士で共有するシェアビジネスがポピュラーな時代へと移っています。この「所有するステイタス」から「シェアする合理性」への変化に昨今のエコや節約の意識も後押ししているようです。しかしまだ所有することに喜びを感じる人も多く、シェアビジネスやレンタルビジネスとの相乗効果で消費が増えるよう期待したいところです。

リノベーションにも変化が表れてきているようです。住宅はハードだけでなくソフトの快適性を必要とするため内装、家具、インテリア、同様に建物や部屋にも機能性・耐久性だけでなくデザイン性が求められています。間取りは家具や家電、インテリアと一体となって構成されるものですので、快適な空間とはそれらがバランスよく備わったものと考えられるようになっています。

最後に、単身高齢者入居者の意識として、安心して暮らしたいが監視されたくはない、要は常に見守ってはもらいたいがプライベートは大事にしたいという一見相反するように思える二つのニーズがあります。しかし、生活でこのふたつは年齢を問わずとても大事なことと考えます。

当社もこれらのことを踏まえ、今年度も管理業務を遂行していきたいと思います。

東京都不動産協会トピックス

●東京都が太陽光導入後の発電目安をネットで公開
東京都は、太陽光発電の普及に向け、建物所有者が屋根に設置するパネルでどのくらい発電できるかをインターネットで調べられる「ソーラー屋根台帳」を作成する予定で、来年度中に島しょ部を除く都内すべての建物を対象にインターネット上に公開し誰でも閲覧できるようになるそうです。

●首都圏の大学が都心回帰
首都圏の大学でキャンパスを都心に移す動きが広がっています。少子化で大学の経営環境が厳しくなる中、交通アクセスの良さを売りにして広域から学生を集める狙いで、郊外にある現在のキャンパスを都心に移すケースと、都心に新キャンパスを開くケースもあるようです。