みなさんこんにちは-Vol.53

陽射しが夏の気配を帯びてきた今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか。ここ東京では固定資産税・都市計画税(以下、固都税)の納付書が送られてくる時期になりました。

固都税はその土地に家屋が建っていると、住宅用地特例の軽減があるので更地よりも税額が安くなりますが、最近社会問題として大きく取り扱われるようになった“空家”に関して言えば、空家対策推進特別措置法(以下、空家法)の施行により、この限りではなくなるかもしれません。

空家法により特定空家と判断されると、住宅用地特例がなくなるほか、自治体の判断で取り壊しが出来るため、そのものずばり更地での賦課となります。また、そうした建物の中には、戦前や戦後間もなく建てられた建物で現在の建築基準法上道路に接していないため、現行法上再建築不可能な土地もあることでしょう。しかし、以前建物が建っていたことにより、あくまでも“更地に戻した宅地”として課税されるのも事実です。

不動産を持っている限り、永遠に固都税は納めなければなりませんが、少しでも節税して後世に残してあげたいものですね。追伸、固都税の金額に疑問がある場合は市町村に相談に行かれることをお勧めします。