すこし参考になる話-Vol.9

【色彩の効果】
太陽と緑、真っ青な空と白い雲、色鮮やかな服装が行き交い一年で最も色彩が溢れる季節です。

色の違いによって受ける印象は大きく変わります。色の分別の仕方はまさに色々ですが、一般的な分け方として暖色(赤や黄色)と寒色(青系)があります。衣替と同様、部屋のカーテンやテーブルクロス等を夏は寒色系、冬は暖色系に変える方も多いと思います。寒色系の代表である青を基調とした部屋は涼しげな印象と共に、部屋を広く見せる効果がありますが、青は食事を不味そうに見せてしまうマイナス面もあります。寒色系の食器が少ないのは、こうした理由に起因しているようです。

インテリアの色彩で意外とおろそかにされているのが照明の効果です。現在日本では「寿命の長さ」と「明るさ」の点から蛍光灯が主流となっています。蛍光灯は青白い発色が特徴で、とても明るく清潔な印象を与えますが、その反面、眼が疲れたり、部屋に冷たい印象を与えると共に、先述の通り食事を不味そうに見せてしまいます。一方、古くからある白熱電球は、「温かみのある発光色」が特徴で食卓や寝室などに適した照明といえます。皆さんはホテルに宿泊した際、部屋が暗いと感じたことがないでしょうか?ホテルの照明は「安らぎの空間」を提供するために「夕日の色あい」をモチーフとしており、蛍光灯ではなく白熱電球が使われています。また外国では白熱灯が多く使われているため、日本と外国では夜景が随分異なります。歴史や文化、光や照明に対する価値観の違いもあるでしょうが、これからは日本の家庭でも「安らぎの白熱灯」が増えてくるでしょう。

最近では「電球色の蛍光灯」やブラックライトのような特殊効果をもたらす照明なども売られています。書店に並ぶインテリア雑誌等を参考にして、照明まで配慮したオリジナルのインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。室内を寒色系に変えることで、暑い夏がすこし涼しく感じられ、冷房費が節約できるりかもしれません。

【地震~備えあれば…】
平成15年5月26日午後6時24分に宮城県沖M7.0の地震が起こり、宮城県沖地震の再来といわれました。

都内で阪神・淡路大震災クラスの地震が発生した場合は、下表のような被害が予想されています。

表を見てもわかるように、建物の倒壊以外に、二次災害で起こる火災にも十分注意しなければなりません。揺れが起こった時はすばやく火を消し、身の安全を確保、揺れが治まったらもう一炭火の元を確認し、落ち着いて行動することが大切です。また、日頃から付近の避難場所を確認しておき、ラジオを備えておきましょう。防災グッズには阪神・淡路大震災で問題になった簡易トイレとペーパーを含めておくといいでしょう。

外出時に災害にあった時はNTTの「災害用伝言ダイヤル」が便利です。(171をダイヤル後自分の家の電話番号をダイヤルすると、メッセージを録音・再生できる)