Sudo’s WATCHING-Vol.8
■いや~な結露にご注意!
皆さんは民家のような古い建物の中で、窓などから吹き込むスキマ風によって寒い思いをしたことがないでしょうかり実はこのスキマ風、結露防止に非常に効果があるのです。
コンクリート造の建物はもちろんですが、近年は木造住宅でも“高気密・高断熱”を売りとした建物が普及しています。その結果として冷暖房の効率が上がり、外気の影響を受けることなく常に快適な室内環境を得られるようになりました。しかし一方では気密性が向上したことにより、室内で発生する「水蒸気」の逃げ場がなくなり「冷たい窓」や「壁面」で冷やされ「結露」が発生します。
結露には室内側の窓や壁面に生じる「表面結露」と、壁の内部の見えない所で発生する「内部結露」の2種類があります。内部結露は、発生していることになかなか気が付かないので、気づいた時にはひどい状況になっていることが多く、改修工事をする場合、大規模な工事になってしまい、とても厄介です。
寒い冬場とともに、雨が続き湿度の高い梅雨期にも結露は発生しやすくなります。結露が原因の「カビ」や「ダニ」も健康に悪い影響を及ぼすため、結露の防止対策を十分行うとともに、定期的に「結露チェック」を行い、結露を発見した際には、乾いた雑巾で拭き取り部屋の換気を行う等、「早急な対応」を心掛けましょう。
【水蒸気を発生させるもの】
①室内に干した洗濯物
②入浴中、入浴後の浴室
③調理中の台所(火にかけたやかんや鍋)
④石油ストーブやガスストープ、加湿器
⑤室内の水槽、観葉植物
⑥人の呼吸や汗
※灯油ストーブで1リットルの灯油を燃やして暖房すると、約1.1リットルもの水蒸気が発生するそうです。
【内部結露の発生を抑えるためのポイント】
①こまめに換気を行う
②家具等を壁から離して置く
③押入を閉め切ったままにしない
④押入内で布団を壁や床から離す(スノコ等)
⑤給排気口・換気口を家具等でふさがない
⑥石油ストーブや加湿器の利用を控える
⑦屋内の各部屋の温度差を少なくする
⑧除湿機を設置する
2003年5月2日 | SUDO's WATCHING | ページ先頭へ