Sudo’s WATCHING-Vol.9

■バリアフリー住宅ってどうなの?

『バリアフリー』とは「床の段差ゼロ」・「手摺の取付」等の機能を備えた住宅のことですが、最近では『いたれりつくせり』の機能ゆえに、「自立した生活の妨げになる」という考え方も囁かれています。「住宅は快適であるべきだ」と若いうちから何十年も先の「老い」を想定したバリアフリー住宅を建てる事は本当に良いことなのでしょうか?

小さな段差は、幼い子供や高齢者のみならず健全な大人にとってもツマヅキの原因と成ります。しかレはっきりと認識できる高さの段差・階段は足腰を鍛える運動にも成り、動作を行う際に腰掛として利用できるというメリットもあります。

車椅子を利用する方が居れば、段差を無くし廊下の幅員を広くする必要も有るでしょう。現在と将来の自分を考え、必要なものを取り人れることは大切なことですが、ハンディキャップを持たないのに「老い」を考え過ぎて『OVERバリアフリー住宅』を目指すのはいかがなものでしょうか。画一的な設備機能よりも、各々「自分に合ったバリアフリー」がこれからは必要なのではないでしょうか。