Sudo’s WATCHING-Vol.14

■防犯環境設計

犯罪抑止のために建物や都市空間などの物理的環境を制御することは「環境設計による犯罪予防JCrlme PrevenllonTlroughEnvlronnlenta1DeslgnCPTEDセプテッド)と呼ばれており、これを通称「防犯環境設計」と言います。目的は「物理的な環境のデザイン」を効果的に使用することにより、人々の行動に影響を与え、空間を活動的に利用し、犯罪や損害の発生を予防することです。

防犯環境設計の方法としては、人的・物的な被害対象への接近を制約し犯行の機会を奪うことで犯罪を減少させる「接近の抑制」があります。この犯罪者の接近を抑制する手段として「被害対策の強化」と、住民の間の交流を活発にし、近隣の一体感を高め、最終的に犯罪を減少させることを目指すΓ領域性の確保」があります。他には共同住宅の一棟当たりの戸数を減らす、公共スペースの維持管理を向上させる、などがあげられます。また、間接的に犯罪を減少させるためには、人的・物的な被害対象に住民が自然に行き届くような環境の形成を目的とする「監視性の確保」があります。街路照明を改善する、住居周辺の死角をなくす、戸外の活動が目に入るように窓からの見通しをよくする、などがこの方法です。これら「接近の抑制」「被害対策の強化」「領域性の確保」「監視性の確保」を一般的に「防犯環境設計の4原則」といわれています。しかし、この4原則を既存の建物に反映するとなるとコストが掛かるという問題点が生じます。コストを最小限に抑えるためには、まず建物の防犯上の問題点を知ることです。また、その地域でどのような犯罪が起こっているかを知ることも大切です。犯罪の情報は各都道府県の警察本部のホームページなどで調べることが出来ます。

ある地域では落書きを消して「街」を美しく清潔に保つことで犯罪件数を減少させることに成功した例もあります。清潔を保つことは人の目が行き届いていると言うことで、犯罪者が近寄りにくくなるということが言えます。

■社員の独り言

ここ数年、賃借人もいろいろと知恵が付いてきましてオーナーに対して要求やクレームを言ってくることが多くなっています。私の所属は営業で、マンションのオーナーと入居者の間に立つ「橋渡し」的な仕事をしています。いや、「営業」なんてカッコいい(割ものではなく、「クレーム対応係」みたいなものです。時代の流れとでもいうのでしょうか、昔(バプルの頃)は通用した理屈が今は通用しなくなっていることが沢山あります。なにぶんほとんどが長年の商咳習で成り立ってきた業界なので法的な取り決めの整備が遅れているのです.といいますか、賃貸借契約上起こりうることを全て法的に取り決めすることは、おそらく物理的に不可能なのではないかと感じています。

一般的、原則的な取り決めは出来ても具体的な案件となりますと結局はお互いの話し合いになるでしょう。ただ、そんな時こそ各担当者の‘持ち味’が発揮される時でもあると思います。
交渉力や提案力、強気に押す時もあれば時には引いて…と色々と頭を使います,,下手するともめてしまいそうなことが、話が上手くまとまってオーナーにも入居者にも納得して頂いたときは「ほんとうによかった…」と思います。

全てを法律で決めてくれればどんなに楽だろう…なんて思ったこともしばしばありますが、もしそうなったとしたらこの仕事、つまらなくなるのかな…。  M・H

■秋といえば

実りの秋、果物が美味しい季節になりました,なかでも柿は学名にまで「kaki」と命名されるほど日本的な果物です、原産地は中国で奈良時代頃に日本へ入ってきたようです。最初は渋柿だけでしたが鎌倉時代にはわが国特有の甘柿が栽培され、日本各地で様々な品種が生まれました,

江戸末期に来日したヘリー艦隊がアメリカヘ持ち帰り、そこからヨーロッパヘ、そして日本からの移民の手により南米へと広がっていきました、現在では欧米でもkakiと呼ばれ、東洋の味覚として好まれているようです。

昔から『柿が赤くなると医者が青くなる』と言われている通り、柿は栄養的に大変優れた果物です、大きめの柿なら、1個でビタミンCの1日の必要量を満たします、利尿作用のあるカリウムや血管を強<する働きがあるタンニンが含まれているため、二日酔い防止や高血圧や脳卒中などの予防にも効果があるとされています。また、干し柿の表面に吹いている白い粉(果糖)は体内に吸収され易<疲労回復に早い効き目があるようです。

美味しい柿選びのコツは・・イ)ヘタの近くまで赤味があり、赤味が鮮やかなもので青取りの枯ではなく完熟柿を選ぶ。口)ヘタの色が緑色のもの。ハ)ヘタと果実の間に隙間の無いもの。二)大きくどっしりして、ずっしりと重い感じのもの。以上を目安に身体にやさしい果物、美味しい『柿』をご賞味ください。