Sudo’s WATCHING-Vol.15
■耐震・制震・免震工法
地震が多い日本の建築基準法は厳しく、構造基準は世界一と言われています。1920年に市街地建築物法(建築基準法の原型)が定められ、以後大地震が起こるたびに改正されてきました。この法律での「耐震工法」は桂一梁・壁等の断面積を増やし建物を頑丈に建て地震に対して力で対抗し倒壊を防ぐという考え方です。しかし地震の揺れは建物にそのまま伝わってしまいます。これに対して1980年代から地震に強い建物に対する考え方が変化し、新しい構造システムとして制震工法や免震工法が登場しました。「制震工法」とは、地震エネルギーを建物内部に取り入れ各階に劇震装置(ダンパー)等を設置して吸収する仕組みです。この工法のメリットは柱や梁の損傷が少なく、点検・復旧が容易にできる点で、主に高層建築物に取り入れられています。「免震工法」とは、建物と地盤の間に免震装置を入れる考え方です。免震装置は鉛(ダンパー)・鉄板・ゴム等で構成され、建物と地盤を絶縁し揺れを伝えにくくするものです。上階ほど揺れが激しい耐震エ法に対して免震工法の揺れ方はどの階でも同じ程度という特徴があり、主に中低層建築物に取り入れられています。
日本の免震建物の第1号は1983年に千葉県八千代市に建てられた2階建住宅で、その後阪神・淡路大震災までの11年で80件位であった免震建物が、以後6年で700件と飛躍的に増加し、現在免震建物数は世界一になりました。これも倒壊した建物が多かった震災地区で無傷であった建物が免震構造であり免震建物の良さが理解されたためです。
■冬の快適
「快適」とは、暑くも寒くもない状態を指すそうです。人は暑くなると発汗して体温を下げ、寒さを感じるとブルブルと震えて熱を作ろうとします。この生理的な働きを必要としない状態にある時、人は「快適」と感じるそうです。
冬、快適な環境を得る方法はいくつかあります。これから部屋をお選びの場合、南西向き・中間階・中間住戸が一番暖かく、また、鉄筋コンクリートの場合「内断熱」と「外断熱」があり、断熱材の状態も大切です。外気に直接接する窓には二重サッシ、ペアガラスが効果的です。
「暖房」については、暖を直接肌で感じる昔ながらのコタツやストープ、部屋全体を暖める「エアコン暖房」がありますが、「床暖房」はこの両方を兼ね備えており、また、空気を乾燥させないため健康にとても良いです。その他、誰にでも出来る簡単な方法として、フローリングにカーペットを敷く、部屋のカーテンを閉めておくなど、また、部屋のファブリックを暖色系にすることも冬に快適空間を作り出す要素のひとつでしょう。
四季のある日本では「常に快適な住空間」を得ることは難しいですが、季節を感じ、楽しみながら「快適」を演出していただきたいと思います。
■海のミルク
1日に数粒食べるだけで人間に必要な栄養素が簡単に摂取できる牡蝦。生食用と加熱調理用の2種類があります。生食用が新鮮で加熱調理用が古いわけではありません。清浄海域で採取されて工場で殺菌されたものが生食用、それ以外の指定採取海域で採取されたものが加熱調理用なのです。ちなみに加熱調理用牡蟻の海域の方がエサとなるプランクトンが豊富なため、全体的に大粒で旨み成分が多く味、コクがあります。
◇牡順に含まれる主な栄養素と効能◇
タウリン⇒(血中コレステロールを下げる)
グリコーゲン⇒(疲労回復・体力増強)
ミネラル・ビタミン⇒(美容・健康)
亜鉛⇒(美肌・免疫活性)
鉄分・銅⇒(貧血・冷え性)
■バレンタイン
愛の守護神と崇められたバレンティヌスの命日に始まった、贈り物やカードを交換するバレンタインデー。アメリカで急速に恋人達の日として普及し、日本でも昭和11年にお菓子メーカーがバレンタインの広告を出し、昭和33年にチョコレート業界が「女性が男性にチョコレートを贈って愛を告白する日」とキャンペーンを行い、定着したのは昭和50年頃。今は国内の約60%の女性がこの日にチョコレート等の贈り物をしているそうです。しかしバレンタインに無縁な人も多いでしょう。中華屋さんに朗報です。最近お隣り韓国では4月14日「ブラックデー」というのがあるそうです。これはチョコレートを貰えなかったり渡す相手がいなかった人達が仲間同士「黒いジャージャー麺を食べて傷を慰めあおう」というもの。ちなみに私は今のところジャージャー麺です。
■社員の独り言その2
大家さんとお話ししていると税金の話が出てきます。おおかた「支払がきつい…」といった趣旨のお話です。あらためて不動産に関わる税金ってどれだけあるのかな、と思い見直してみました。取得した時に「印紙税」「登録免許税」「不動産取得税」「相続税」等、売却した時は「譲渡所得税」、保有している時には「固定資産税」「都市計画税」等。それを貸していると「不動産所得税」「住民税」「事業税」等々…。
今の空き部屋は賃料を下げないとなかなか成約に至らない、大家さんは辛抱の時期です…。景気回復を祈りつつ、少しでもいいご提案が出来るよう日々勉強中です。
2005年2月2日 | SUDO's WATCHING | ページ先頭へ