Sudo’s WATCHING-Vol.34

■不動産購入時における本人確認

昨年3月より、ほぼすべての不動産売買取引時に、購入者の本人確認が義務付けられました。「犯罪収益移転防止法」の施行に伴い、宅建業者も本人確認記録の作成・保存、また疑わしい取引の届出義務を果たさなければならなくなったためです。

犯罪収益移転防止法とは、犯罪で得た不正なお金の出所をわからなくするために金融機関口座を転々とさせたり、債券や証券、または不動産へと姿を変えさせるマネーロンダリング(資金洗浄)を規制するために施行された法律です。

疑わしい取引の参考事例としては、多額の現金での物件購入、合理的な理由なく収入に見合わない物件の購入、また真の契約者を隠蔽している可能性がある場合などが挙げられます。

金融機関での本人確認は馴染みがありますが、不動産取引時の本人確認はまだ一般に浸透していないのが現状です。抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ご理解頂きご協力くださいますよう宜しくお願い致します。

不動産部 前田

■建物の顔

建物管理で度々問題になるのはゴミの出し方。各自がマナーを守り分別すれば収集車が運んでくれます。しかし、なかなか守られないのが現実。「一人暮らし」が多い物件でこの傾向が強いようです。「分別のお願い」や「注意書き」を掲示、配布しますが、特定できれば直接本人に注意します。粗大ゴミも放置すると、次々と出されてしまうため、早急な対応が必要になります。

契約時にきちんと説明し、定期的に注意・指導しても、規則とマナーを守らない入居者がひとりでもいる限り、ゴミ問題は続きます。これからもゴミ対策には積極的に取り組んでいかなければなりません。

また、最近はメールボックスに名前を表示することを嫌う入居者がいます。個人情報やストーカーに過剰に反応しているためでしょう。しかし、メールボックスがきちんとしているかどうかも管理上、また防犯上も大切なことです。

メールボックスとゴミ置場は「建物の顔」。この二つを見れば、入居者、オーナー、管理会社の質が分かるといわれています。

メンテナンス部 片寄

■マナー

食欲の秋ということで一言。日本人の食事作法は「箸に始まり、箸に終わる」と言われております。しかし様々な食文化が広まってきた現在、箸を使う頻度が減っています。その為箸の持ち方が間違っている人やタブーといわれている使い方をする人をよく目にします。マナー違反とされる嫌い箸には、刺し箸(食べ物を突き刺す)、移り箸(一度箸をつけたものを食べずに別のものに箸をつける)、ねぶり箸(箸を舐める)、迷い箸(何を食べようか迷って、箸をあちこち動かす)、寄せ箸(箸で器を引き寄せる)などがあります。

また、日本では麺類やお茶などをすする際に音が出ても無作法とは言われませんが、西洋のマナーでは音をたててスープなどをすすることを嫌います。熱いものを熱いうちに食する習慣がないからでしょう。

食事に関するしきたりやマナーには、国々の独自性がありますが、共通点も多いようです。「主客から箸をつける」「食べ物が全員に行き渡るように取り分ける」
「足を組んだり、肘をつかない」などです。相手に不愉快な思いをさせないようにするのはどの国でも共通のエチケットでしょう。マナーとエチケットは同席している方への思いやり。食事する姿や振る舞いが綺麗なのは、見ていて気持ちのいいものです。

賃貸事業3部 長谷川

■鏡の効果

幼いとき、母親に「人を嫌いになったらその人もあなたの事を嫌いになってしまうよ。人を好きになったらその人もあなたの事を好きになってくれるわよ。」と言われていた事を最近思い出しました。1日に何十本も電話を受ける仕事柄、興奮している人、感じのいい人、突然怒りだす人など、さまざまな人がいるなぁと思います。そんな中、相手は自分の鏡!自分がいい気持ちで相手の事を思って電話に出れば声で伝わるかもしれないと思い実践しています。心の中で、「電話をかけてくれてありがとうございます。」「物件紹介ご苦労様です。」なんて思いながら電話に出ると不思議と相手の声も弾んでいるように感じます。クレームの電話の時も、相手の気持ちになってゆっくり話しを聞くと、ほとんどの方が落ち着いて話をしてくださいます。余裕がない時や日常生活でも、この考えを徹底できるようにしていきたいと思いました。

システム管理部 佐川