Sudo’s WATCHING-Vol50

■東京油田?

東京油田という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

国内で年間消費する食用油はおよそ200万トンで、廃棄される廃食油は40万トン。そのうち20万トンは企業や飲食店からのもの、こちらは飼料などに再利用されています。しかし、一般家庭から出される残り20万トンの多くは、固めて廃棄されるか生活排水として河川に流されているそうです。

この廃食油を原料としてバイオ・ディーゼル燃料(VDF)を精製し車などの燃料にしようというのが、「TOKYO油田2017」というプロジェクトです。仮に40万トンの廃食油が全てVDFに精製されれば、40万台ものディーゼル車を走らせる事が可能だそうです。現在23区内で回収ステーションや回収トラックによる廃食油の回収が行われていますので、是非ご利用ください。

工事部 猪股

■ふと見上げると…

皆さんが冬を感じ始める時期はどんなタイミングですか?私には決まったタイミングがあります。それは、夜空にオリオン座が見え始めた頃です。空気の澄み切った冬の空には星が綺麗に広がり、形が特徴的なオリオン座はすぐに見つけられます。

星座には詳しくありませんが、小さい頃からオリオン座を探し当てるのは得意でした。大人になった今でも駅から自宅までの帰り道には、空を見上げながらオリオン座を探しながら歩いています。今年ももうすぐ「あぁ、冬が来たなぁ」と実感するでしょう。

頬や首元が冷たく感じるとついついコートやマフラーに埋もれようと下を向いて歩いてしまいがちですが、星が綺麗な季節にふと夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

システム管理部 長谷部

■おもてなし

2020年のオリンピックが東京に決まりました。その招致レースで勝敗を分けたIOC総会でのスピーチにて、滝川クリステルさんが日本の「おもてなし」をアピールしていましたが、現在の日本にどれだけ「おもてなし」の心があるのか、少し疑問に思いました。

江戸時代から伝わる「おもてなし」や「気遣い」の心が少しずつ薄れているように私には感じられます。例えば、雨の日に人とすれ違う時はお互いが傘を外側にずらしてすれ違うという昔では当り前の光景が、今は傘同士がぶつかってもお互い何事も無かったかのような光景が多く見られます。私自身も日本人として生まれた以上、もっと「おもてなし」や「気遣い」の心というものを意識して、日本人の良い所を薄れさせないようにしたいと思いました。

賃貸事業3部 幡野

■お互い様

共同住宅にクレームはつきもの。設備以外では両隣や上下階の音に対するクレームが多く、この騒音問題への対応が一番難しいと感じています。

先日、入居者からすこし変わったクレームを受けました。「最近隣に引っ越してきた人がベランダに干している洗濯物の柔軟剤の匂いがきつすぎて酔ってしまう。なんとかならないか。」と。

過去に、生ゴミなどの悪臭や油やニオイのキツイ料理に対するクレームはありましたが柔軟剤の匂いに対するクレームは始めてでした。匂い、臭い、香り、それぞれ言葉の定義はありますが好みは人それぞれです。しかし「柔軟剤を変えてください」とは言えません。発信者が神経質過ぎる場合や自分勝手な場合も多々ありますが、クレームを受けた以上、放置することはできません。

感覚や好みのクレームは事実を確認するのもなかなか難しいものです。対応策としては、一方的にクレーム発信先に注意を促すのではなく、互いに相手の立場を理解してもらうことによって問題が解決します。

確認はしていませんが、もしかしたら普段から挨拶や態度など、洗濯物以外のことで感情的なものがあるのかもしれません。

いずれにしても、共同住宅に限ったことではありませんが、社会生活においてはやはり思いやりと我慢、そして協調性が大切です。

システム管理部 渋谷

■税務・法律のポイント ~消費税~

2014年4月以降の消費税率が8%に決定し、2015年10月には10%になる予定ですが、今回は賃料の消費税取扱いについてお話しします。

住宅用物件は非課税ですが、事業系(店舗・事務所等)や駐車場は課税対象ですので支払い金額が変わります。但し、4月分の賃料が全て消費税8%になるわけではなく、オーナー様が売上げを計上する月によってその消費税パーセントが決まります。例えば4月分賃料が3月末にオーナー様に支払われた場合、3月末までに売上げ処理すれば消費税は5%、4月処理であれば8%となります。また、3月分賃料の支払いが遅れて4月にずれ込んで入金となった場合も3月分として処理するのであれば5%のままでよいということです。

消費税が変わる経過措置として、契約内容に「契約期間中であっても賃料改定ができる」などの文言がない場合で、且つ2013年9月末日までに契約締結された場合、その契約期間中は消費税が5%のままです。該当されると思われる場合は一度税務署に確認することをお勧めします。

■TOPIC

業界では賃貸管理に留まらず、贈与や相続関係も含め、オーナー様に対するトータル資産管理の動きが出ているようです。私たちもさらに知識を増やしてより良く提案できるよう、さらには社会が求めているものにも応えていきたいと思います。

今後、このコーナーでは不動産に係わる税務や法律、業界トピックス、住宅の新商品、最新の設備、さまざまな視点からたくさんの有益な情報を提供し、また、皆様からの情報や質問、要望を取り入れての紙面作りを考えております。