Sudo’s WATCHING-Vol70

■相続登記義務化について

 現在、相続登記を申請するかどうかは相続人の任意とされていますが、来年4月から義務化する法律が施行されます。これにより被相続人から不動産を相続した人は、取得したことを知った日から3年以内に相続登記を申請しなければならず、正当な理由なく期限内に登記をしなかった場合には10万円以下の過料の適用対象となります。義務化される最大の理由は、所有者不明土地の発生を防ぐことです。相続登記されていない土地・建物は売却が難しく、所有者不明のままですと公共事業の再開発、民間の土地取引、被災地復興の妨げになり得ます。今後も様々な状況の変化が予想されますが、オーナー様の助けになるべく日々努力して参ります。

賃貸事業2部 和田

■脱ガソリン化

 原油価格高騰などの影響によりガソリン小売価格が最高値を更新したのは記憶に新しいかと思いますが、2035年までに日本での新車販売は全て、ガソリンに頼らないEV(電気自動車)などの電動車のみにする方針となっています。既に世界の自動車メーカーは、電動車へのシフトを進めており、カーボンニュートラルなど環境への配慮から、電動車の普及はどんどん進んでいくと考えられます。電動車普及率の低い日本では、普及していくに従い充電設備が不足すると予測されています。新築分譲マンションなどでは比較的見かけるようになってきた充電設備ですが、賃貸物件や駐車場においても不可欠な設備となる日は遠くないと思っています。

賃貸事業3部 黒﨑

■ダイナミックプライシング

 ダイナミックプライシングとは、需要と供給に応じて商品やサービスの価格を変動させる仕組みです。最近では、スポーツなどの観戦チケットやレジャー施設の入場料などにも活用されています。その歴史は古く、航空券やホテルの料金が代表的です。原価をもとに価格を決めるのではなく、繁忙期の価格は高く、閑散期の価格を低くするという仕組みは、わかり易かったのかもしれません。現在は、AIを導入し、より多くの情報を基にした細かい価格設定が可能です。金額の差が大きすぎると利用者が離れてしまうことも考えられますが、手数料や工事代金なども時期や曜日、時間帯によって変動することが当たり前になるかもしれませんね。

工事部 宮城

■置き配

 予め指定した場所(玄関前、置き配バッグ、宅配ボックスなど)に非対面で荷物を届けてもらう「置き配」。警察庁は宅配業者を装った強盗事件が多発していることを受け、在宅時でも置き配の活用を推奨しています。しかし、オートロックマンションの不在時には配達員が入れず再配達の原因となっていました。近年、荷物に貼ってある伝票のバーコードを通行キーとして建物に入り、配達員が指定された場所への配達を完了すると通行キーは無効化される、というセキュリティ面に配慮された置き配システムが増えています。政府も再配達の削減に向けて、置き配利用者にポイント付与する制度を検討していますので、今後の動向に注目です。

システム管理部 天野

■カプセルトイ

 近頃、頻繁にカプセルトイを目にします。見かける度に「どんなガチャがあるだろ~。」と、ゆっくり歩いてしまうものです。商業施設や駅の中には、カプセルトイの専門店も増えています。キャラクターものや、実際にあるお菓子やお弁当のデザインを用いたミニチュアなど、世代を問わず楽しめるようになっています。特にお菓子のカプセルトイは、パッケージの細部までこだわりがあり、本物そのもので、見かけるとつい回してしまいます。カプセルトイの醍醐味は、何が出るか分からないところで、欲しいものが出るまで続けてしまいたくなります。しかし、その醍醐味を味わったあとは…時に諦めることも大切だと感じています。

業務課 小森