最近の賃貸事情-Vol.5 専有設備について

昨年のSUDONEWS vol.1の中で「住宅設備と機能の人気ランキング」を掲載しましたが、今回は別の角度から住宅設備について話をさせていただきます。

賃貸事業において毎月のメンテナンス費用以外に予定しておかなければならない出費には「入居者入替時の内装リフォーム代」「入居中の諸設備の修理又は交換費用」「共用部分の大規模修繕」があります。これらの中で、専有部分の諸設備(給湯器、冷暖房)は、使用頻度やメンテナンスによっても異なりますが、一般的に10年~15年が耐用年数といわれています。また、10年未満でも交換が必要になる機器など、いわゆる「当たり外れ」もあります。

当社の管理物件において、入居中一番多い専有設備のトラブル(故障)が給湯器と冷暖房です。特に真夏には冷暖房の修理・交換工事が集中します。入居者は故障している間、給湯器の場合はお風呂やシャワーが使えず、冷暖房の場合は暑い時期でも我慢を強いる事になります。長期間使用出来なかった場合、「その間の家賃は払えない」と言う人もあり、入居者とのトラブルにつながってしまうケースもまれにあります。また季節に拘らず建築後10年以上経過した戸数がたくさんある共同住宅は、諸設備の修理・交換が同時期になり費用も重なり高額になります。当社工事部は、すこしでもオーナーの負担を減らすようにするため、「給湯器」や「冷暖房」等の付帯設備の交換を、単品でも比較的安く提供できるような方法を常に研究しております。

また最近では、給湯器と冷暖房をリース契約するケースが増えております。賃貸マンションでも床暖房の人気が高まっていることなども考え、マンションやアパートの建築を計画しているオーナーや、築後10年が過ぎ老朽化による修理や取替えを考えていらっしやるオーナーに対して当社も「リース契約」をお勧めしております。その理由としては、①単体で交換(取付け)をするより安価になる。②リース契約期間中(7年)、修理や取替えは無料。③毎月のリース料は経費に出来る。など金銭的にもメリットがあり、また入居者とのトラブルを未然に防ぐことも出来るからです。