みなさんこんにちは-Vol.25

夏本番です。暑さに負けず夏を満喫したいところですが、今は喫茶店も車内も社内も快適な温度、エアコンが欠かせない存在です。子供の頃は必要なかったのですが、いつの間にそういう体質になってしまったのでしょうか。

昨今話題になっている環境及び温暖化問題。テレビや新聞で目にしない日はありません。個人的には、温暖化というやさしい言い方よりもうすこし強く厳しい言葉の方が適している気がします。たとえば「海面上昇の危機」とか「大陸沈没の脅威」とか「生態系バランスの崩壊」とか「地球環境の破壊」とか…。そして「私たちに出来ることは何か」と考えます。

個人としては…エアコンを使わないこと、車に乗らないことが必要かと思いますが、現実的には難しいでしょう。しかし、「ものを大切にする」「安易に買わない、安易に捨てない」「不要な電気を消す」「公共の乗り物を利用する」、これらは容易にできることです。

会社としては…「クールビズ」「できるだけ廃材を出さないリフォーム」「廃材を利用するリサイクル内装」「効率よく管理物件を巡回し、ガソリンを節約する」など。エアコンの設定温度も高めに設定したいところですが、一日中社内にいる社員と外出先から帰社した社員のどちらを優先するかを考えると、なかなか徹底できないのが現状です。

先日、川や海岸で拾ってきた流木を家具の一部として利用している人の話を聞く機会がありました。デザイン的にユニークなものがあり、結果的にエコにも繋がり、まさに一石二鳥だそうです。建物について、新築よりリフォームの方が高額になることがあります。例えば壁紙の場合、新築は単に「貼るだけ」ですが、リフォームの場合は貼る前に古い壁紙を「はがす」「貼る面を平らにする」、この二つの工程が増えるからです。また、アパートやマンションの付帯設備も年々増えており、これは廃棄物が増えることに比例します。

数年前、「使い捨て○○」が「使いきり○○」に変わりました。「捨てる」では印象が悪く、「使い切る」という無駄を無くすような言い方に変えたのでしょう。電気製品は、30年前14インチ型テレビが7万円くらいしたものが、現在は2万円くらいで、年々安くなっています。次々に新しい商品が誕生し、消費者は新しいものを欲しがります。電化製品に限らないですが「修理するより購入した方が、安く済み経済的」なことが問題です。

前号でも触れた太陽エネルギー、現状では費用対効果が低すぎるため採算が合いません。性能が良くなり、共同住宅でも採算がとれるような満足のゆくシステムが早くできればと願います。たくさん普及すればかなりのエコに繋がると思います。

エコやリサイクルは年々見直されています。消費や処分によって経済が活発になることは確かですが、やはり長く使えるものをつくることが大事だと考えます。また、ヨーロッパのように築年数が100年200年経過した建物に住んでいることが誇りに思えるような価値観も大切ではないでしょうか。すこし大げさかもしれませんが、そういう魅力ある建物を目指し管理していきたいと思います。