みなさんこんにちは-Vol.31

2009年丑年も早ひと月が経ち、引越しのシーズンがやってきました。昨年も「SUDO NEWS」をご笑読いただきましてありがとうございました。本年も、新鮮ですこしご参考頂ける情報をご提供できますようスタッフ一同張り切って作成して行く所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年をひと言で表すとしたらどのような言葉が適切でしょうか。みなさん意見が異なるところでしょう。金融危機、不況、解雇という類の言葉が年末マスコミに度々登場していました。そのため個人消費も大分冷え込んでいるとのことでしたが、実際休日にデパートや展覧会に出かけてみると、そこは人、人、人で大混雑、現実とのギャップを感じました。昨年の一文字は「変」が選ばれましたが、今年は良い方向に変化することを期待し、また、昨年の流行語「グー」と「アラフォー」、100年に一度の不況と言われている中、今年は好景気(グー)がアラウンドしてくることを望みます。

不動産運営は金銭だけでは解決できないことも多々あります。昨年何かと話題になったファンド系ですが、やはり現場を軽視するマンション運営にはやや無理があったようです。短期的投資と賃貸管理業とは根本的に体質が異なります。それは「賃貸管理業はサービス業」の要素が強く、お客様(貸す人と借りる人)のニーズに応えることが最も優先されなければなりません。いずれにしても、企業というものは社員と会社が一丸となって、今現場で起きている出来事を直視し、何をすべきかを考え業務をしっかり行っていくことが、いかに大切かを教えてくれた1年でした。

企業が経費を抑えたいとき、業種によって違いはあるものの、広告は真っ先に削減できる出費のひとつです。しかし売上げを考えると本末転倒の状況に陥ることも考えなくてはなりません。企業は客観的、主観的な目の両方をバランスよく保つ必要があり、そしてお客様、社員、会社という順番で考えることがよい結果をもたらすと考えます。

昨年秋、13ヶ月ぶりに賃貸住宅の着工数が増加に転じました。建築不況から脱する契機となる可能性がありますが、それは競争がより激しくなることをも意味し、既存管理物件を考えたとき、喜んでばかりはいられません。競争が激しいとき、景気が芳しくないときほど、商品に対するユーザーの目は厳しくなります。そのような状況下での共同住宅は、普遍的なニーズを大原則とし、少子高齢化、ライフスタイルや価値観など、変化するニーズに対応することが必要です。また、ゲストハウス、サービスアパート、家具付マンション、ペットケア付マンション、ガレージハウスなど、コンセプトマンションへのニーズもさらに高まるでしょう。

過去を振り返るとき、本能的に人は悪いことより良いことを思い出すようです。しかしマスコミはどちらかというと、明るいニュースより暗いニュースを露出し、肯定的な出来事よりも否定的な言葉を多用するように見えます。確かに、充分働いた、満足した、安泰だという考えは時に悪い状況を作り出してしまいます。須藤建設も現状に甘んずることなく、常に程よい危機感を持ちながら業務を遂行してまいりたいと考えております。