みなさんこんにちは-Vol36

若葉の季節、みなさまいかがお過ごしでしょうか。お陰様で4月1日に当社は29期目に入りました。一般的に創立30年で老舗と言われることもありますが、過去の実績や満足感以上に未来継続という責任の重さを実感しています。今年度も賃貸業界においては競争激化が予想される中、社員が一丸となり、しっかりした管理業務を遂行するために、よりよい提案を心がけて参りたいと考えております。

近年はインターネットで部屋を探す人が7割とも8割とも言われています。昨年はインターネット広告費が初めて新聞広告費を上回り、これでマスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)のうち、テレビ以外は全てインターネットに抜かれてしまったそうです。これが賃貸業界にどのように影響するでしょうか。ユーザー動向にも注目し今後の広告の方法を慎重に考えたいと思います。

今年の業界は、エコポイント制度の導入による改修工事、シェアハウス、高齢者住宅の動向が気になります。

住宅を建築または購入する際にエコ関連設備導入を検討している人が7割以上で、興味がある人も含めると9割以上に達します。また、民間でもコンセプトマンションのひとつとして自転車愛好家マンションが登場しています。共用スペースに自転車のピットスペース(整備やメンテナンスを行う)や洗い場、専用部分に自転車が収納できる部屋があります。自転車はCO2を排出しないためエコと言えますが、健康にもよく維持費や交通費がかからないことを考えると、世相を反映しているとも言えます。

人気がなくなった物件の改修工事、エコポイント制度の特典を生かしたリフォームも増えると思われます。居室は「寝るための場所」だけでなく「癒される空間」が求められ、浴室は1日の汚れを洗い流す場所から健康、癒し、美容の場へと変化しています。ファミリータイプの広さに変化はないがライフスタイルの変化により和室から洋室へ、また、少子化により2DKから1LDKへ、3LDKから2LDKへと人気が移っています。

シングルタイプの場合、20代30代の単身者は以前より住居費にお金をかける傾向になっているため専有面積が広がりつつあります。また、最近シェアハウスに興味を持つ単身者が4割以上と増えており特に女性に多い。安心して住めることや費用が削減できることがシェアハウスのメリットですが、他の人との生活に興味がある人も多いようです。

今年のオンシーズン状況について、1月から3月までの契約数は昨年度とそれほど変化はありませんが、同一物件での空室が目立ちました。また、昨年夏以降、都心では30万円以上、城南地区では20万円以上の高額物件の空室が目立ち、シングルタイプはエリアを問わず供給過剰傾向です。

火災警報器設置、地上デジタル放送対応、修繕費など、貸主側の経費が増し、家賃が上がらず礼金が下がる。このような状況下ではせめて空室期間を短縮しなければなりません。そのためには競争力を高めることが重要です。「付帯設備の充実」「募集条件の緩和」「幅広い広告」というありきたりの提案ではなく、借主に「自由に壁の色などを変えさせる」「センスのいい家具を付ける」など、斬新的なアイディアも求められます。今年度も「SUDO」は、時代に即した提案を心がけて参りたいと考えております。