Sudo’s WATCHING-Vol40

■これから求められる住宅…価値観の変化

先月の東日本大震災の時、エレベーターが止まった、ガスが止まった、水が出ないなどの問い合わせが数件ありましたが、当社管理物件においては建物の大きな損傷、また入居者の怪我や事故は発生しませんでした。しかし工事に関しては資材が入らず工事が遅れるなど2次的被害が発生しています。

災害に対する戸建ての利点は比較的インフラが回復しやすい、戸外への避難が早いなど、マンションの利点としては倒壊が少なく津波災害は上階に非難できるなどがあります。東京都の場合、総世帯数に対して約4分の1がマンションです。被害にあった東北地方のマンション率は5%で東京都の5分の1。
阪神大震災の後は戸建てよりマンションに対する需要が高まったようです。

いずれにしても災害の後は建物に対する価値観が変化し、特に家(自宅)に対しては顕著に現れます。快適な設備、癒し等も必要ですが、安全と安心の設備や仕様がより強く求められるでしょう。新規に家を探す場合、当面は構造、築年数、立地、近くに公園などの避難場所があるかなどが最優先課題になると思われ、持ち家の場合は安全対策を最優先しリフォームを考えるでしょう。

中古、新築を問わず地震や災害への対策がきちんとなされているかが今後の不動産の価値に大きな影響を与えるでしょう。

賃貸事業2部 石井

■大学生の一人暮らし

春の入学シーズンを終え、新入生も先輩たちもひと息つく時期です。大学入学と同時に一人暮らしを始める人は「6万円以内で8帖」が理想。また大学から近くの駅で、駅から近い物件を選ぶ人が多い。欲しい設備として、「エアコン」「バス・トイレ別」「広い収納」、これらは今“設備の三種の神器”と言われる程入居率を高めるそうです。エアコンはほとんどの物件に付いていますが、「バス・トイレ別」と「広い収納」は家賃との兼ね合いから希望通りにいかないケースが多い。

今はインターネットでの物件探しが当たり前。物件の内観や周辺の環境等の写真の掲載や設備項目の説明は必須。地方から上京してくる学生も多く、初めての土地で治安や環境に不安要素が多い中、写真と言葉だけで如何に物件をアピール出来るかは、募集の際の大きな鍵となります。

反響を増やし、そして成約に結びつける、その掲載写真を選ぶことは私の大事な業務のひとつです。

システム管理部 渋谷

■藤棚

桜の季節が過ぎ、4月中旬から5月中旬にかけて咲きほこる藤の花。『藤』と言えば日本古来の花木と言われ万葉集にも歌われています。

一口に藤の花と言ってもいろいろな種類があります。最初にうす紅藤が4月中旬に見頃を迎え、それからむらさき藤・白藤・八重藤・きばな藤などが順に見頃を迎えていきます。なかでも、八重藤はとても珍しいもので、もっとも香りが強く、遠くから見ると葡萄の房のようにも見えます。

藤の花は、つるを棚にはわせ、垂れさがる花を観賞します。これを藤棚といい、小さいものから数百メートルもあるものまで日本各所にあります。梅雨を迎える前に、都会を離れ藤棚の下をゆっくりと散歩してみるのも良いものです。きっと幻想的な世界にめぐり合えるのではないでしょうか…。

総務部 根岸

■緊張の瞬間

管理会社には毎日さまざまな電話がかかってきます。その中で「入居者と連絡がとれず心配」というものがあります。ご家族からの連絡がほとんどですが、時にはご友人や会社の同僚からもあります。

その場合はすぐ保証人に連絡をとり一緒に現地へ向かいます。保証人が遠方等の場合は、緊急を要するため入室の了承をいただき社員2名以上で向かいます。現地に着きインターホンを鳴らし同時にドアを叩くも無反応、部屋の鍵もかかっている、緊張しながら鍵を開け中へ…。具合が悪くて寝込んでいた、携帯電話が壊れて使用できなかった、一人旅に出ていた、などいろいろあります。しかし時には最悪の事態に遭遇することも…。

大分以前のことですが、消防署から連絡が入ったことがあります。「○○マンションの○○号室から119番通報がありました。今現地に到着しましたが部屋からは何の返答もなく鍵もかかっている状態です。入室して確認をとりたいので鍵を持ってすぐに来られますか? もし時間がかかるようでしたら窓を割って中に入りたいのですがよろしいですか?」消防隊員からも危機迫るものを感じました。直ぐにオーナーに報告。その時は窓ガラスを割って中に入ってもらいました。入居者はすぐ救急車で運ばれ、なんとか事なきを得ました。迅速な対応を今後も心がけていきたいと思います。

システム管理部 荒原