SUDO’s WATCHING

Sudo’s WATCHING-Vol.20

■募集看板

仕事柄外出した際には建物をよく観察しますが、最近は建物だけでなく看板、特に賃貸物件の「入居者募集看板」に注目するようになりました。

現地に掲示する入居者募集広告にはいくつかの種類があります。プラスチック製看板、ビ二ール製看板、足つき看板、のぼり、垂れ募など。

通常「入居者募集看板」は建物エントランス付近、外壁タイル、空室の窓などを利用しますが、設置する場所に苦労している建物が多いようで、時にはよく探さないと見えない看板もあります。固定方法に接着剤や両面テープを使用すると剥がした後拭き取りに苦労します。一年中「空室あり」「入居者募集中」を掲示していて、文字が消えていて読みずらく、美観上も悪くなっている建物も見かけます。また、常時掲示してあるということは「空室」に説得力がなくなり、「本当に空いているの?」と疑ってしまいます。

募集看板は建物に違和感なく綺麗過ぎると目立ちにくく、目立ちすぎると品がなくなります。建物の回りを歩いた時、さりげなくしかし確実に見える看板が一番効果的です。そのためには新築時に「(取り外し自由な)入居者募集看板」の設置場所を作っておくことが望ましいと思います。

空部屋のイメージにも繋がる「看板のデザイン性」も重要視し、「看板を見たのですが…」という間合せが多くなるよう考えたいと思います。

荒原和朋

■五月の空に泳ぐこいのぼり

中国交祥の鯉のぼり、日本では江戸中期の頃、端午の節句に大空を泳ぎ始めました。鯉のぼりは、龍門の滝を登りきると、鯉が龍になるという登龍門の伝説になぞらえているそうです。「我が家に男の子が生まれました。どうぞ、お守り下さい。」そして「健康に育ち、将来は大きく出世して欲しい」と、天の神様に折る親の気持ちが込められています。そう思うと布の鯉が5月の風を孕んで泳ぐ姿は、幻想的な感じがします。

「柱の傷は昨年の~5月5日の背比べ~」育ったことを喜び毎年柱に印を付けているご家庭、今ではどのくらいあるのてしょうか。

小林康弘

■とても気を遣いました

先日、入居者の方から「ピアノがうるさい!なんとかしてくれ!」とクレームがありました。いちばん難しい、そしてデリケートな問題です。騒音?発生源の方は「普通に弾いている、もう10年住んでいるがそんなことを言われたことは一度もない!」といい、クレーム発生源の方は「普通の音じゃない!」といいます。調べてみるとクレーム発生源の方は最近越してきたばかり。片方の話を聞いただけでは判断できず、当然注意もできません。このような場合、第三者の話しを聞くことがとても重要なのです。複数の入居者(上下階や左右隣室の最低3世帯)から「確かにあそこはうるさい!」と言われたら、騒音は本当で、発生源の方を注意します。反対にひとりの入居者だけが「うるさい」と言っている場合、クレーム発生源の方が「神経質で、音に過敏な人かもしれない」と考え、対応します。客観的な判断が必要なのです。今回のケースでは、クレーム発生源の方に我慢?していただくことで一応の決着はつきました。(3ケ月かかりましたが…) 音や時間に対する感覚と許容範囲は人それぞれ。仕方ないことだけど、ムズカシイ~。

■不動産媒介契約

先日、オーナー様と専属専任媒介契約を結びました。不動産売買に関する媒介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。これらは、依頼者と業者それぞれの義務に違いがあります。一般媒介の依頼者は、複数の業者に重ねて仲介の依頼ができ、また依頼者自ら発見した相手と取引することも可能です。よって、取引の機会が増えるという利点があります。その反面、業者としては成功報酬を得られるという保証がないため、積極的な媒介行為を行いにくいという欠点もあります。次に専任媒介は、仲介を依頼できる業者は1社に限られます。一般媒介契約と同じく自己発見による取引は可能です。業容は、契約を結んだ翌日から7目以内に、指宝流通機構(レインズ)に登録し、また2週間に1回以上の活動報告が義務付けられています。今回の専属専任媒介は、専任媒介の一種で、違いは依頼者が自ら見つけた相手と契約する場合でも、業容を媒介人として契約しなければならないという点です。依頼各個の縛りがきつくなる代わりに、業者の義務も厳しくなります。契約を結んだ翌日から5日以内に指宝流通機構に物件を登録し、1週間に1回以上の活動報告が義務付けられます。互いの結び付きが強くなる専属専任は、媒介契約の中で最も連々かな成約が期待できると言われています。今回は、この専属専任媒介を頂いたわけですから、より積極的な活動をし、早期成約へ向けて努力してゆきます。

大場浩美

Sudo’s WATCHING-Vol.19

■バリアフリー住宅ってどうなの?

『バリアフリー』とは「床の段差ゼロ」・「手摺の取付」等の機能を備えた住宅のことですが、最近では『いたれりつくせり』の機能ゆえに、「自立した生活の妨げになる」という考え方も囁かれています。「住宅は快適であるべきだ」と若いうちから何十年も先の「老い」を想定したバリアフリー住宅を建てる事は本当に良いことなのでしょうか?

小さな段差は、幼い子供や高齢者のみならず健全な大人にとってもツマヅキの原因と成ります。しかしはっきりと認識できる高さの段差・階段は足腰を鍛える運動にも成り、動作を行う際に腰掛として利用できるというメリットもあります。

車椅子を利用する方が居れば、段差を無くし廊下の幅員を広くする必要も有るでしょう。現在と将来の自分を考え、必要なものを取り人れることは大切なことですが、ハンディキャップを持たないのに「老い」を考え過ぎて『OVERバリアフリー住宅』を目指すのはいかがなものでしょうか。画一的な設備機能よりも、各々「自分に合ったバリアフリー」がこれからは必要なのではないでしょうか。

■第一印象が大切です

時間つぶしに書店で棚を眺めていると、作家も内容も知らないのに装丁が気に入って手に取り、貿ってしまうことがあります。しかしいざ読んでみると期待したほどおもしろくないことが多いです。
建物の見た目だけで部屋を借りるお客様はありませんが、外観や共用部分がその物件を印象付けるポイントであることは間違いありません。外観以外では、植栽が手入れされている、自転車が整理整頓されている、メールボックスの名前が統一されている、掲示板の張り紙がひらひらしていないといったことも物件の印象をよくします。

部屋探しはファミリータイプの場合、平日に奥様がいくつかご覧になって、候補を絞って週末にご主人と再度内見してから決めることが多いようです。たくさんある物件の中から再内見の候補にしてもらうためにも、室内を見てもらう以前に悪い印象を与えないことが大切です。

空室を少なくすることが私共の仕事ですがエントランスに飾ってある花や廊下に掛けられた絵、きれいな鉢植えが並んでいたりするのを見ると、オーナー様にご協力いただいていることを実感し、うれしくなります。水遣りなど手間がかかりますが、その気配りが入居者にも伝わり快適に生活していただけると思います。

■備えあれば・・・

特殊な建物は別として、一般住宅では初期消火によってかなりの2次災害(火災)を防ぐことができるそうです。

地震の際、火を消すチャンスは3回あると言われています。「揺れを感じた時」「揺れがおさまった時」「出火した時」。揺れを感じた時に大の始末をする事が一番ですが地震の規模が大きくて出来ない場合は、焦らず、揺れがおさまってから素早く対処しましょう。特に台所で天ぷらなど揚げ物をしている場合は、揺れている最中に無理して消そうとすると、油をかぶって大火傷を負ってしまいます。揺れている間は離れていた方が無難です。

最後の消火チヤンスには日頃の対策が大事。「水」は常に浴槽に汲み置きして、「消火器」は使用方法と有効期限を確認しておきましょう。水と消火器、この2つでほとんど消火出来ると言われています。但し、水を使う場合は気をつける点があります。1.電気器具による火災の場合は感電の恐れがあるので通電を遮断してから水をかける。2.天ぷら油や石油ストーブなど油による火災の場合は、中途半端な水量ではかえって延焼してしまうので、消火器か濡れたシーツを・気にかぶせて空気を遮断する。

「自然災害」は食い止められませんが、「2次災害」は準備と対処方法である程度防ぐことが出来ると思います。

■“冷え性”“風邪”を撃退しましょう。

冷え性は不快なだけてなく、老化を早める、太る原因などさまざまな弊害をもたらすそうです。冬を元気に過ごすためには血行を促進し、代謝を活発にする食料や料理が必要です。血液の流れを改善するビタミンE(かぼちや・ナッツ類・ごま・納豆・梅干に、肉類では鶏肉・羊肉・牛肉、魚介類てはイカなどに多く含まれています)はホルモンバランスを整えるので冷え性や生理不順など、女性特有の症状にも有効です。また薩摩芋・牛苓・蓮根などの根菜類にも体を温める効果があるといわれており、煮込みやスープでとろみをつけてアツアツに仕上げると効果的です。鍋やスープは湯気で湿度が上がり、風邪予防にも役立ちます。夏が句の野菜(なす・きゅうり・レタスなど)は、からだを冷やす食材なので、加熱して食べるようにしましょう。冬を快適に過ごしそして素敵な春を迎えましょう。

Sudo’s WATCHING-Vol.18

■リフォーム工事トラブル

住宅リフォームにおけるトラブルが多発しており、その内訳は『屋根工事(約22%)・増改築工事(約16%)・塗装工事(約16%)・衛生設備工事(約14%)・その他工事(約32%)』。川尻生活センターヘの苦情や相談はここ10年で約4倍強増加していると発表されています。

リフォームエ事は新築工事と違い、請負金額500万円未満の場合、法律上の許可・資格は不要の為悪営業往々経験・知識の無いニワカ薬礼が多数参入してトラブルを引き起こしています。そこで、次の点にご注意ください。

①TV・広告でよく目にする薬礼だから安心→トラブルの原因でトップを占めるのが訪問販売に関する事です。「TVでおなじみの…」「付近で工事をしているので…」「特別キャンペーン中です…」などは要注意、営業マンのお決まり文句です。

②無料で点検してくれた薬礼に依頼→「屋根を診断させてください。」と言って半ば強引に上がり、見えない瓦を割ったりする薬礼もいます。これが「検査・点検商法」と言われるものです。 ③安いので依頼→「通常価格の○○%引き」など価格のみを強調する業者、極端に安い価格を提示する薬礼は要注意。目視出来ないところで粗悪な資材を使用したり、手間代の安い未熟な職人を使ったり、また、手抜き工事で利益を捻出していると考えられるからです。後日不具合が生じても対応しないことも多く、所在不明になっていることさえあります。

上記の点に十分注意して信頼できる業社を選ぶことがトラブル回避の一番の近道です。

工事部 山口政勝

■新入社員のある思い

時が経つのは早いもので、入社して10ケ月、あっという間に月日が過ぎてしまった。最近、私は車両管理を担当することになり、定期的に車をチェックしているのですが、どの車も長年使い続けているので、傷がない車はありません(かわいそう…)。また、それぞれの車には特徴があって、パンクの回数が多い車、全然異常がでない車、走行距離が少ない車…様々です。同じ時期に使い始めた車でも随分差が出るものですね。時々、生き物のように思えてくるときがあります。長年使っている車は傷が多くても、とてもかわいく見えます。建物も同じなのではないでしょうか。新築は綺麗で立派、それに比べ占い建物は見劣りします。でも逆に築年数が経っているものほど、味が出てくることもあります。

ある国では、築年数が100年以上の建物も多く、築年数よりもリフォームの仕方に重点が置かれて取引されていると間きます。なるほど、この発想はおもしろいと思いました。そういう建物のように自分も成長してゆきたいと思います。でも人間の場合、リフォームできません…くやしいです。

■秋葉原

何かに夢中になっている人達が今「オタク」と呼ばれています。昨年「電車男」という本が爆発的に売れてから映画にドラマに注目されています。「オタク」、個人的にはあまりイメージがよくなかったのですがよく考えてみると人と接するのが下手で、ひとつのものに夢中になりすぎてしまうだけなのかなぁと、考え直しました。「アキバ系」や「オタク」はある意味でプロフェッショナルな人たち。何かに夢中になり、極める、これからはこういう人たちが日本を動かしていくとまで言われています。今やパソコンや電化製品が生活必需品ですので、それも納得です。筑波研究学園都市と秋葉原を45分でつなぐ「つくばエクスプレス」も開通し、「秋葉原」が渋谷・新宿と並ぶ日もそう遠くは無いでしょう。9月にオープンした電化製品の「Yカメラ」は入場客か4日間で100万人を突破し「愛・地球博」並だったそうです。私も新しい物好きですが、ハイテクなものばかりに囲まれて生活するのは、なんだか少し淋しい気もします…。

■ゴミになるサンマ

入居者管理業務で、神経を使うのがゴミ置き場の管理。分別が細分化されましたが、相変わらず収集日と時間、分別を守られない事があります(中には粗大ゴミまで捨てられる)。放っておくとガラスやノラ猫に荒らされ後始末が大変。美観も損ねてしまい、悪臭で近隣にも迷惑をかけてしまいます。
散乱したゴミを見てみると、今秋は秋刀魚が多かったこと(安価で、しかも美味しかった)、そしてどのご家庭も内臓を捨てていることに気付きました。内臓はビタミンΛが豊富な上、ビタミンBI・B2・C、ナイアシンまで含まれているので栄養満点、食べなければ損です。あぶってカリカリにした骨を食べればカルシウム・リン・鉄分・ミネラル・ビタミン・良質な脂肪を摂取出来ます。

これら栄養豊富な部分をガラスやノラ猫に与えてしまうと、さらに元気になってゴミ荒らしに戻って来るのでは?ゴミ置き場の「防護ネット」や「清掃」は当然必要ですが、視点を変えてゴミを減らす工夫が必要だと思います。まずは我々人間がしっかり栄養を摂り英知を養いたいものです。

Sudo’s WATCHING-Vol.17

■2×4工法

2×4(ツーバイフオー)工法とは、軸組壁工法の通称で一般的に2インチ×4インチの材料を使用していると思われていますが、実際は1と1/2インチ(38㎜)×3と1/2インチ(89㎜)の材料が使われています。他には2×6(140㎜)、2×8(184mm)、2×10(235㎜)、2×12(286㎜)等があり、用途に応じて使い分けされています。在来工法(柱と梁とすじかいが主要な部材で,地震の水半力にすじかいで耐える構造)と大きく違うのは、壁(面)で建物を支えています。また、在来工法は通し柱を建て棟までいっきに施工しますが、2×4工法は1防床→1階壁→2防床→2防壁→天井→屋根というように順番に施工します。この為、長い材料を使用しなくてもいいので狭い敷地内での作業が可能です。使用箇所に応じて釘が色分けされているのも違いのひとつです。

2×4工法の住宅は断熱性に優れ、長期にわたり安全に使用できる商い性能(耐震性、耐火性、耐久性など)を有します。優れた断熱性により居住にともなう使用エネルギーを削減でき、しかも高い耐久性により住宅を長持ちさせることができるので、建設から解体にいたるまでの長い年数の間に発生するC02(二酸化炭素)の全体量を削減できることから、環境にやさしい住宅と言われています。

平成7年1月の阪神淡路大震災の後に日本ツーバイフオー建築協会が実施した2×4住宅8千棟あまりの震災被害程度調査では、全壊は皆無に等しく、2×4工法の優れた耐震性が大きく取り上げられました。また、新潟県中越地震でもツーバイフオー住宅が被った被害程度の調査を行いその結果、全・半壊の住宅は皆無で、99.4%の住宅は当面、袖修なしでもそのまま居住することに支障なしとの結果も出ています。

■夏の風物詩

夏祭りや花火大会で定着している「浴衣」は、平安時代の貴族が注脚する際に身にまとっていた麻の単の着物、湯帷子(ゆかたびら)から始まります。平安時代には蒸し風呂でしたので、水蒸気での火傷を避ける為、又、寺院に設けられた浴室で肌を見せてはいけない、と身に着けたのが麻の湯帷子でした。

江戸中期には大衆浴場が流行りましたが、やはり形態は蒸し風呂でした。江戸後期に湯を張るような風呂となり、湯帷子の素材も綿に変わり、湯上りの湯気を吸い取るバスロープのような役割として使われました。同時に(ゆかたびら)の(びら)を取り、(ゆかた)と言うようになりました。その後、大衆浴場が普及するにつれ、庶民の間でも湯上りに、やがて風呂の後の夕涼みに着るようになり、そのまま寝屋の着物になっていきました。浴衣で外出したり、縁日に行くようになったのはごく最近のことのようです。

■インターネットによる振込み

入居者への返還金、工事業者への支払い等、金融機関への振込み、どうされていますか?その度に銀行へ足を運び順番を待つ、雨の日や替い日などは出掛けるのも嫌になります。今はほとんどの金融機関でインターネットによる振込サービスを実施しています。振込みはもちろん、残高照会をリアルタイムに確認することが出来るため、記帳せずに入金を確認する事や過去の振込履歴照会も可能なので大変便利です。何より、注目すべき点は手数料。窓口での振込手数料は(金融機|抑こよって違いはありますが)840円が主流ですが、インターネットによる振込みはその半分以下で済みます。指定の書類に記入し郵送するだけでアクセス可能となりますので「ご自宅からインターネットによる振込み」を検討されてみてはいかがですか。

■社員の独り言 ラスト!かな?

「危機管理」とか「リスクヘッジ」…聞いたことありますね。ん~…「起こりうるリスク(トラブル)の程度(可能性)を予測して予めそれに対応出来る体制を取って備えること」とても言うのでしょうか。トラブルやクレームには2種類あります。「事前に策を取っていれば回避出来たもの」と「やむを得ないもの」です。さらに前者には「大きなミス・忘れとは言えないが、後になって思えばもう少し突っ込んでやっておけば回避出来たかな、と反省するもの」と「単純な忘れ」があります。まあ、どちらにしてもイザ起こってしまったことは仕方がない、あとはキチンと詫びるところは詫びて名誉挽回するために努力することです。この「詫びる」がポイントです。世の中人に詫びることが出来ない人が如何に多いことか。言い訳したくなる気持ちもわかりますが、人に頭を下げられない人は「勇気の無い人」でしょうね。「ミスった」後にきちんと対応すれば、場合によっては以前よりも信頼して頂けるようになることもあります。人間は忘れる(ミスをする)動物なのです。…言い訳ではないですよ(タジタジ…汗)。忘れがないように普段から当然工夫はしております、ハイ。ハード面の危機管理云々はマスコミでも取り沙汰されていますが私共の仕事で大切なのはやはり「ソフト面」、「対応」ひとって良くも悪くもなるものです。長くなりましたが、今回私が言いたかったことは「ミスっても本人の努力次第で名誉挽回は出来る!」ってことです。では!失礼致します。一社員

Sudo’s WATCHING-Vol.16

■コンクリート・セメント・モメント

コンクリート[concrete]の材料はセメント・砂利・砂一木で構成され、住宅一橋・トンネル・空港・道路・港湾など幅広く建築現場で使われています。その理由は容易に大量の材料を手に入れることができ、構造物の形状や寸法など自由に成型できることです。モルタル[mortar]は一般的にコンクリートから砂利を除いたもので構成され、外壁塗装・煉瓦積み・タイル貼りなどに使われています。

1820年代にイギリスでセメントが生まれ、1860年代にフランスで鉄筋コンクリートが生まれたと云われています。物と物との結合という意味があるセメント[cement]には糊・にかわ・セメダイン・ハンダなども含まれますが、一般的には建築物などに用いる、水と反応して硬化する無機質の結合材料を指します。無機質の結合材としては、水で練って固め乾燥後強度が出る粘土モルタルがあり、これが最も古くからあるセメントと考えられています。約5000年前に建設されたピラミッドなど、石造り建築の石材同士の接合材として使われたのが、粘土モルタルと焼き石こうを水で溶いた石こうモルタルです。

現在では、研究も進み用途に応じたたくさんの種類があり、私達の生活している環境の中で欠かせない存在となっています。

エ事部

■端午の節句

古代中国では、端午の節句の日に蘭の湯に浸かり、薬草である菖蒲酒を飲み、その菖蒲で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。

この行事が後に平安時代の貴族から鎌倉の武家社会へと拡がります。特に武士は菖蒲を「尚武=武事による徳を尊ぶ」とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

江戸時代に入ると幕府は5月5日を重要な日として定め、大名や旗本が式服でお祝い品を携え、江戸城に出向くようになります。これ以降、武家に男の子が生まれると、門前に馬印や幟(のぼり)を立てて男児誕生を皆に知らせお祝いしました。この風習がやがて裕福な庶民へと拡がりますが、庶民は幟旗を立てることは許されていなかったので、代わりに「鯉のぼり」を陽げるようになります。後に庶民は鯉のぼりの他に紙の兜や人形を作り、武者人形などに発展していきました。

端午の節句に食べる「柏餅」、柏の木は新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、「家が絶えない、後継者が絶えることが無い縁起の良い木」として考えられ、室町末期ごろから広く食べられていたそうです。

■母の日

母の日の由来は20世紀初頭のアメリカ、母親の命日に「亡き母を偲ぶという花言葉」の白いカーネーションをたむけ母親を偲んだ女の子がいたそうです。これに参列者が感動して、その噂が全米へと広がっていきました。後に国民が、「母に感謝の気持ちを捧げる休日」を作るよう議会に呼びかけ、やがてその声は大統領に届き、1914年の議会で5月の第2日曜日を「母の日」と定め、国旗を掲げて母に感謝の意を示すようになりました。

「母の日」が日本に伝わったのは大正時代で、青山学院の教授だった女史により紹介され、キリスト教関係の団体を中心に広まりました。昭和に入り3月6日の皇后誕生日が母の日となりますが、戦後本家アメリカに合わせたかたちになりました。当時、母が健在な人は母性愛を表す赤いカーネーション、母が亡くなられた人は白い花を胸に飾り感謝の意を表していましたが、次第に「カーネーション」を贈ることが定番になりました。他には「ラン」や「ユリ」の花も人気のようですが、最近「自分が贈りたいもの」や「母が望むもの」を贈ることが主流になっています。

■社員の独り言その3

いわゆる「完璧な」人間なんていませんよね。人はそれぞれの「持ち味」があり、それが公私ともに場面によって長所になったり短所になったりすると思うのですが…。

世の中には人のあら探しが好きな人もいるようですね。人の悪口を聞いた時は「ふ~ん」と聞き流しておけばいいと思います。ただ、自分の短所や手落ちを指摘された場合、「あ~、そうだな」とすんなり納得してしまう場合と、「あんたには言われたくないね!」と反発してしまう事ってありませんか?

「あんたの言っていることは“そのとおり!”わかっている!でもあんたに言われても説得力が無いよ、逆にあんたにその言葉をそっくりお返しするよ」って、腹の底で叫んでいる。
同じことでも「この人」から言われると納得して、「あの人」から言われると反発してしまう。「あの人に注意されたら素直に聞こう」って思ってもらえるような人間になりたいと思います。

Sudo’s WATCHING-Vol.15

■耐震・制震・免震工法

地震が多い日本の建築基準法は厳しく、構造基準は世界一と言われています。1920年に市街地建築物法(建築基準法の原型)が定められ、以後大地震が起こるたびに改正されてきました。この法律での「耐震工法」は桂一梁・壁等の断面積を増やし建物を頑丈に建て地震に対して力で対抗し倒壊を防ぐという考え方です。しかし地震の揺れは建物にそのまま伝わってしまいます。これに対して1980年代から地震に強い建物に対する考え方が変化し、新しい構造システムとして制震工法や免震工法が登場しました。「制震工法」とは、地震エネルギーを建物内部に取り入れ各階に劇震装置(ダンパー)等を設置して吸収する仕組みです。この工法のメリットは柱や梁の損傷が少なく、点検・復旧が容易にできる点で、主に高層建築物に取り入れられています。「免震工法」とは、建物と地盤の間に免震装置を入れる考え方です。免震装置は鉛(ダンパー)・鉄板・ゴム等で構成され、建物と地盤を絶縁し揺れを伝えにくくするものです。上階ほど揺れが激しい耐震エ法に対して免震工法の揺れ方はどの階でも同じ程度という特徴があり、主に中低層建築物に取り入れられています。

日本の免震建物の第1号は1983年に千葉県八千代市に建てられた2階建住宅で、その後阪神・淡路大震災までの11年で80件位であった免震建物が、以後6年で700件と飛躍的に増加し、現在免震建物数は世界一になりました。これも倒壊した建物が多かった震災地区で無傷であった建物が免震構造であり免震建物の良さが理解されたためです。

■冬の快適

「快適」とは、暑くも寒くもない状態を指すそうです。人は暑くなると発汗して体温を下げ、寒さを感じるとブルブルと震えて熱を作ろうとします。この生理的な働きを必要としない状態にある時、人は「快適」と感じるそうです。

冬、快適な環境を得る方法はいくつかあります。これから部屋をお選びの場合、南西向き・中間階・中間住戸が一番暖かく、また、鉄筋コンクリートの場合「内断熱」と「外断熱」があり、断熱材の状態も大切です。外気に直接接する窓には二重サッシ、ペアガラスが効果的です。

「暖房」については、暖を直接肌で感じる昔ながらのコタツやストープ、部屋全体を暖める「エアコン暖房」がありますが、「床暖房」はこの両方を兼ね備えており、また、空気を乾燥させないため健康にとても良いです。その他、誰にでも出来る簡単な方法として、フローリングにカーペットを敷く、部屋のカーテンを閉めておくなど、また、部屋のファブリックを暖色系にすることも冬に快適空間を作り出す要素のひとつでしょう。

四季のある日本では「常に快適な住空間」を得ることは難しいですが、季節を感じ、楽しみながら「快適」を演出していただきたいと思います。

■海のミルク

1日に数粒食べるだけで人間に必要な栄養素が簡単に摂取できる牡蝦。生食用と加熱調理用の2種類があります。生食用が新鮮で加熱調理用が古いわけではありません。清浄海域で採取されて工場で殺菌されたものが生食用、それ以外の指定採取海域で採取されたものが加熱調理用なのです。ちなみに加熱調理用牡蟻の海域の方がエサとなるプランクトンが豊富なため、全体的に大粒で旨み成分が多く味、コクがあります。
◇牡順に含まれる主な栄養素と効能◇
タウリン⇒(血中コレステロールを下げる)
グリコーゲン⇒(疲労回復・体力増強)
ミネラル・ビタミン⇒(美容・健康)
亜鉛⇒(美肌・免疫活性)
鉄分・銅⇒(貧血・冷え性)

■バレンタイン

愛の守護神と崇められたバレンティヌスの命日に始まった、贈り物やカードを交換するバレンタインデー。アメリカで急速に恋人達の日として普及し、日本でも昭和11年にお菓子メーカーがバレンタインの広告を出し、昭和33年にチョコレート業界が「女性が男性にチョコレートを贈って愛を告白する日」とキャンペーンを行い、定着したのは昭和50年頃。今は国内の約60%の女性がこの日にチョコレート等の贈り物をしているそうです。しかしバレンタインに無縁な人も多いでしょう。中華屋さんに朗報です。最近お隣り韓国では4月14日「ブラックデー」というのがあるそうです。これはチョコレートを貰えなかったり渡す相手がいなかった人達が仲間同士「黒いジャージャー麺を食べて傷を慰めあおう」というもの。ちなみに私は今のところジャージャー麺です。

■社員の独り言その2

大家さんとお話ししていると税金の話が出てきます。おおかた「支払がきつい…」といった趣旨のお話です。あらためて不動産に関わる税金ってどれだけあるのかな、と思い見直してみました。取得した時に「印紙税」「登録免許税」「不動産取得税」「相続税」等、売却した時は「譲渡所得税」、保有している時には「固定資産税」「都市計画税」等。それを貸していると「不動産所得税」「住民税」「事業税」等々…。

今の空き部屋は賃料を下げないとなかなか成約に至らない、大家さんは辛抱の時期です…。景気回復を祈りつつ、少しでもいいご提案が出来るよう日々勉強中です。

Sudo’s WATCHING-Vol.14

■防犯環境設計

犯罪抑止のために建物や都市空間などの物理的環境を制御することは「環境設計による犯罪予防JCrlme PrevenllonTlroughEnvlronnlenta1DeslgnCPTEDセプテッド)と呼ばれており、これを通称「防犯環境設計」と言います。目的は「物理的な環境のデザイン」を効果的に使用することにより、人々の行動に影響を与え、空間を活動的に利用し、犯罪や損害の発生を予防することです。

防犯環境設計の方法としては、人的・物的な被害対象への接近を制約し犯行の機会を奪うことで犯罪を減少させる「接近の抑制」があります。この犯罪者の接近を抑制する手段として「被害対策の強化」と、住民の間の交流を活発にし、近隣の一体感を高め、最終的に犯罪を減少させることを目指すΓ領域性の確保」があります。他には共同住宅の一棟当たりの戸数を減らす、公共スペースの維持管理を向上させる、などがあげられます。また、間接的に犯罪を減少させるためには、人的・物的な被害対象に住民が自然に行き届くような環境の形成を目的とする「監視性の確保」があります。街路照明を改善する、住居周辺の死角をなくす、戸外の活動が目に入るように窓からの見通しをよくする、などがこの方法です。これら「接近の抑制」「被害対策の強化」「領域性の確保」「監視性の確保」を一般的に「防犯環境設計の4原則」といわれています。しかし、この4原則を既存の建物に反映するとなるとコストが掛かるという問題点が生じます。コストを最小限に抑えるためには、まず建物の防犯上の問題点を知ることです。また、その地域でどのような犯罪が起こっているかを知ることも大切です。犯罪の情報は各都道府県の警察本部のホームページなどで調べることが出来ます。

ある地域では落書きを消して「街」を美しく清潔に保つことで犯罪件数を減少させることに成功した例もあります。清潔を保つことは人の目が行き届いていると言うことで、犯罪者が近寄りにくくなるということが言えます。

■社員の独り言

ここ数年、賃借人もいろいろと知恵が付いてきましてオーナーに対して要求やクレームを言ってくることが多くなっています。私の所属は営業で、マンションのオーナーと入居者の間に立つ「橋渡し」的な仕事をしています。いや、「営業」なんてカッコいい(割ものではなく、「クレーム対応係」みたいなものです。時代の流れとでもいうのでしょうか、昔(バプルの頃)は通用した理屈が今は通用しなくなっていることが沢山あります。なにぶんほとんどが長年の商咳習で成り立ってきた業界なので法的な取り決めの整備が遅れているのです.といいますか、賃貸借契約上起こりうることを全て法的に取り決めすることは、おそらく物理的に不可能なのではないかと感じています。

一般的、原則的な取り決めは出来ても具体的な案件となりますと結局はお互いの話し合いになるでしょう。ただ、そんな時こそ各担当者の‘持ち味’が発揮される時でもあると思います。
交渉力や提案力、強気に押す時もあれば時には引いて…と色々と頭を使います,,下手するともめてしまいそうなことが、話が上手くまとまってオーナーにも入居者にも納得して頂いたときは「ほんとうによかった…」と思います。

全てを法律で決めてくれればどんなに楽だろう…なんて思ったこともしばしばありますが、もしそうなったとしたらこの仕事、つまらなくなるのかな…。  M・H

■秋といえば

実りの秋、果物が美味しい季節になりました,なかでも柿は学名にまで「kaki」と命名されるほど日本的な果物です、原産地は中国で奈良時代頃に日本へ入ってきたようです。最初は渋柿だけでしたが鎌倉時代にはわが国特有の甘柿が栽培され、日本各地で様々な品種が生まれました,

江戸末期に来日したヘリー艦隊がアメリカヘ持ち帰り、そこからヨーロッパヘ、そして日本からの移民の手により南米へと広がっていきました、現在では欧米でもkakiと呼ばれ、東洋の味覚として好まれているようです。

昔から『柿が赤くなると医者が青くなる』と言われている通り、柿は栄養的に大変優れた果物です、大きめの柿なら、1個でビタミンCの1日の必要量を満たします、利尿作用のあるカリウムや血管を強<する働きがあるタンニンが含まれているため、二日酔い防止や高血圧や脳卒中などの予防にも効果があるとされています。また、干し柿の表面に吹いている白い粉(果糖)は体内に吸収され易<疲労回復に早い効き目があるようです。

美味しい柿選びのコツは・・イ)ヘタの近くまで赤味があり、赤味が鮮やかなもので青取りの枯ではなく完熟柿を選ぶ。口)ヘタの色が緑色のもの。ハ)ヘタと果実の間に隙間の無いもの。二)大きくどっしりして、ずっしりと重い感じのもの。以上を目安に身体にやさしい果物、美味しい『柿』をご賞味ください。

Sudo’s WATCHING-Vol.13

■プレゼンテーション

当社工事部で対応するエ事内容は、原状回復を目的としたリフォーム工事が大半を占めています。最近では物件の老朽化に伴い、共用部や外壁、防水の改修などのいわゆる大規模修繕工事も増えつつあります。また、入居率の下がってきた物件に対して様々な角度から要因を探り、ニーズに対応したプラン(外装、設備、仕様)に変更する提案も行っております。

こうした「提案」に欠かせないのが図面をはじめとした「プレゼンテーション」です。数年前までは手描きの図面、手描きのドローイングやパースが主流でしたが、最近では図面はキャドが当たり前、以前は高度なパソコンでしか作成できなかったパース、CGを駆使した3Dパース、さらには、まるで建物の中を歩いているかのような動画による表現まで、比較的安価なソフトでも作成できるようになりました。しかし、キャドで作成した図面やCGを駆使したパースは画一的でどこか無機質な印象を与えます。これに対し、手描きの図面やパース、あるいは建築模型などのいわゆるアナログ的なプレゼンテーションは温かみが感じられます。特にセンスのいいものはそれ自体が作品のように扱われることさえあります。

当社では新築物件はもちろんのこと、リフォーム工事においても、状況に合わせてアナログスタイルがよいかデジタルスタイルがよいかを判断し、よりわかりやすいプレゼンテーションをするよう心掛けております。

■まくら

枕に注目が集まるようになって数年経ちます。たしか雑誌かTVで、ある女性タレントが話題にしたのがきっかけだったと記憶しています。それからじわじわと浸透し、百貨店や量販店の寝具売場では、土日ともなると実際に見て触って試せる「お試しコーナー」に人が集まっているのをよく目にします。最近「まくら専門店」も見かけるようになりました。

私も今年の正月に新しい枕を購入しました。横から見るとひょうたんを縦に割ったような形のものです。中身は、よもぎを使った低反発のウレタンで、高さは4.5cm。きちっと計って作ってもらいました。使い始めて半年以上経ちますが、当初は低すぎるのではと感じた4.5cmも、いつからか私の首になじんで今では快適な眠りを提供してくれます。ウレタン枕は自分の背骨の湾曲に合わせて形と高さを選ぶことができ、硬すぎず軟らかすぎず首を包み込むようにフィットし、寝返りにも対応してくれます。専門店の店員さんによると、自分に合っていない枕を使い続けるとあごのたるみや首の横ジワの原因になるそうです。高すぎるとあご下にシワが寄り、逆に低すぎると頭が沈んで血行が滞り、むくみをひきおこすそうです。

日本人は、男女を問わず肩こりのある人種で、正座の生活からくる骨盤のゆがみが背骨を通じて肩にコリを運ぶのが理由だそうです。また身長に占める頭の割合が大きいゆえに首にかかる負担も大きいという日本人の体型も肩こりの原因の1つだそうです。「正座の生活」や「姿勢の悪さ」には対処方法があります。日本人特有の「体型のバランス」からくる肩こりには対処が難しいですが、1日の3~4分の1を占める睡眠で少しでも首と肩を休ませたい、そこであの「ひょうたん型のまくら」に注目が集まったのでしょうか。

ウレタン以外にも綿、羽毛、ビーズ、そばがら、人工鉱石などの「まくら」があります。

■シルバー木材センター

近年、高齢化社会問題が多くとりあげられています。経済状況の変化や医療技術の進歩により日本人の平均寿命は平成14年度の平均が男性78.32歳、女性85.23歳と、昭和初期に比べ30歳以上も延びています。

高齢期を有意義に且つ健康に過ごす為に、定年等で現役を退職した後もなんらかの形で就業し続けたいと希望する高年齢者が増えています。こうした背景から昭和50年東京都においてシルバー人材センターのさきがけとなる『高齢者事業団』が創設されました。現在では『社団法人全国シルバー人材センター事業団』と改められ多くの高齢者の方が籍を置き働いています。
役所内にあるシルバー人材センターに仕事をお願いすると、すぐに会員に連絡をとり派遣の手続きをしてくれます。職種も様々で、手紙などの宛名書きから庭の草取り、大工仕事にペンキ塗り、観光地などでは観光ガイドなどもお願いできるそうです。

仕事の効率や内容は営利団体の企業に比べるとやや劣るところもありますが、金額面ではとても魅力的で、1時間単位でお願いすることも可能です。

毎日の生活でちょっとした雑仕事が面倒になり先延ばしにしがちですが、そんな時に是非試してみてはいかがでしょうか。

Sudo’s WATCHING-Vol.12

■ガラス

ガラス掃除は、表面に水分が残ってマダラ模様にならないよう充分な乾拭きがとても肝心ですが、あまり掃除を必要とせず自然の作用で自らキレイになるという夢のようなガラスが生み出されました。これは「光触媒クリーニングガラス」と呼ばれ、雨と太陽光によってガラス表面の汚れを自ら洗い落とす機能を持っています。表面に酸化チタンなどの光触媒作用を持つ物質がコーティングされており、光触媒クリーニング効果を発揮します。

光触媒クリーニング効果とは、①光触媒作用を持つ物質が紫外線により、有機物を二酸化炭素に分解、②紫外線によりガラス表面が親水化し、雨水が付着した汚れの下に浸水、③雨水が親木化したガラス表面で水膜を形成し汚れを流れ落とす…これを繰り返すことにより汚れが自然に除去される機能をいいます。また、紫外線によって親水化したガラスは汚れの付着を低減する効果も持っています。条件によって異なりますが、この効果は数十年持続するとのことです。

現段階では公共施設や高層ビルなどが主な対象ですが、(実例として汐留にある松下電工本社ビル)今後、集合住宅や個人住宅向けの商品の開発が期待されており、もっと身近な存在になると思います。大掃除の時にしか手をつけられなかった吹抜上部の窓や、手の届かないフィックスの窓ガラスの清掃から解放される日がやってくるかもしれません。

■とあるトイレでの出来事

先日、横浜のとあるビルでトイレに入り、鍵を閉めようとしたその瞬間、「このトイレは自動洗浄となっております。ご使用後、センサーが感知して10秒後に自動的に水が流れます。」…驚きましたあ~。デパートや駅などのトイレが綺麗に変身していく一方、使用する側に戸惑いがあります。冒頭で述べたトイレ、落ち着かないので後はセンサーに任せて足早にその場を去りました。

従来のトイレは、レバーを回す、レバーを踏むなど、手動式が一般的でしたが10年程前から触らずに済むセンサー式洗浄が増えました。装置は形も設置場所もまちまちで、女性用に至っては擬音装置や脱臭芳香装置、使座クリーナー液、使い捨て使座シートがあり、使う側としては試されている気分にもなります。

センサー式が導入される理由は、給水手段の問題や流し忘れ防止だそうですが、メーカーによると一番の理由は「節水」にあるそうです。他の人が触れたところに触れたくない、いわゆる清潔志向、潔癖性の人が増えているのも理由のひとつでしょう。従来のものより格段の節水効果を発揮し汚水も減らすセンサー式は、「環境に配慮している」ことになるため、各メーカーは節水効果の向上に努め、結果として次々と新しい装置が生まれます。

子供からお年寄り、外国の人、不特定多数の人が使う公共トイレは、新しいもの全てが歓迎されているのでしょうか。素晴らしい装置でも、日本語だけの説明書きや健常者のみが使えるものでは意味がないと思います。洗浄装置と緊急用ボタンが見分けにくいものもあります。そして何より統一されていない装置に緊張と不安を抱きます。間違った操作をしたくない、でも誰かに聞く事もできません。トイレに求めるものは安心の空間です。各メーカーが協力して使う側の視点でトイレを作って欲しいと思います。

■みなとみらい線

2004年2月1日に『みなとみらい線』が開通しました。横浜駅から順に、「新高島駅」、「みなとみらい駅」、「馬車道駅」、「日本大通り駅」、「元町・中華街駅」と全線地下を走り、横浜駅から元町・中華街駅までは7分(特急)です。また、東急東横線との相互直通運行の特急を利用すると、渋谷とみなとみらい間が31分(日中)に短縮されました。

『みなとみらい線』は駅のデザインが斬新です。未来へと導く一隻の船のような「みなとみらい駅」、伝統と歴史を思わせる重厚な造りの「馬車道駅」、シャープで洗練された空間の「斬高島駅」、それぞれが個性的です。「みなとみらい駅」はクイーンズスクエアの地下に作られ、買物などで利用する人にとても便利になりました。地下23mにあるプラットホームも大吹抜によりクイーンズスクエアと空間的に一体化され自然な光を感じられます。また、車頼の軽量化・低騒音化と使用電力の削減など、環境へのやさしさにも配慮しています。

車内は横浜の伝統産業である「横浜スカーフ」を腰掛けの柄に採用し、空調機器の制御が充実して、ラッシュ時や休日も快適です。また、低めの吊り手と荷棚や段差の少ない車椅子スペース出口、号車とドアの位置がわかる点字シールなどバリアーフリーも充実しており、1日乗車券で『みなとみらい線』各駅を回る観先客も目立つそうです。横浜の街を散歩がてら、足を運んでみてはいかがですか。

Sudo’s WATCHING-Vol.11

■エコキュート

“高気密一志断熱住宅”、“環境共生住宅”といったように、付加価値をつけた住宅がごく一般的になり、また、電車の車内吊広告などで“電化住宅”という文宇もよく目にします。電化住宅とは住宅設備の熱源を、全て電気でまかなう住宅です。具体的には、電気クッキングヒーターや電気温水器があります。

こうした中、最近、電気温水器に替わって空気の熱を利用したヒートポンプ式給湯器“エコキュート”が話題となっています。エコキュートは自然冷媒(CO2)を利用して大気の熱を吸収し、電力で圧縮して高温にするヒートポンプ技術を採用することにより、効率に優れ消費電力を約1/3に節約することを可能にしています。トータル的なランニングコストはガス給湯器の1/5になります。また、オゾン層に悪影響を与えるフロンを使わず、火も使わないため二酸化炭素の排出もなく、地球環境に優しい給湯器です。従来の電気温水器と比較するとコンパクトサイズなので省スペースに貢献します。また火を使わないので劣化も少なく、基本的にメンテナンスフリーです。

エコキュートを採用したマンションは、電力会社が主体となって計画している実例が多く、割安な夜間の電力を利用する「電化住宅向けの料金プラン」も用意されています。電気温水器よりメリットの多いエコキュートは、これから需要が伸びて一般化してゆくでしょう。

当社では今のところ具体的な実例はありませんが、既存の建物を電化住宅にする場合設備機器を替えるだけで済み、大掛かりなリフォーム工事を必要としません。

当工事部では、常にアンテナを張り積極的に情報を取り入れ、このような新しい取り組みを活用していき、またこの場でご紹介させていただきたいと考えております。

■全国の家賃滞納状況

滞納者が増加傾向にあります。特に単身男性社会人に多い「うっかり型」が急増しており、リストラや給料カットで収入が激減してしまったサラリーマンの滞納も目立っています。またフリーターの滞納も増えつつあります。

滞納率は全国平均で4.3%、東京は3.6%。最も高かったのは愛知県の8.5%、次いで千葉県の8.3%。反対に最も低かったのは岐阜県の1.0%、次いで静岡県の1.3%となっています。

具体的な滞納者の対処法(督促の方法と流れ)としては…
電話⇒ハガキ・手紙・電報⇒現地訪問⇒保証人に連絡⇒内容証明⇒訴訟
という順番で、状況によって「支払念書」「覚書」「誓約書」を作成します。これらを一貫して行う「督促班」を社内に設けているところも多いですが、最近では「家賃保証会社」を利用(アウトソーシング)している会社も多くなっています。

滞納者対策で一番効果のある方法は、やはり初期の段階からこまめに連絡を取り対処することです。根本的な改善策としては、定期借家契約を取り入れることも考えられますが、これはまだ一般的でなく入居者にとって人気がないため、募集に際しては不利になります。他に入居審査を厳しくすることも滞納者対策には有効ですが、これもまた空室が増え入居率が下がってしまうことが懸念されます。「滞納者を減らすこと」、「入居者審査を厳しくすること」、これらは賃貸経営にとってとても大切なことですが、もう一つ大事な「空室を減らす」ということとは相反するところがありますので、各社試行錯誤しながら日々努力研究している状況です。